浴室で黒カビの発生が繰り返される原因は、天井にあります。
人間には見えない黒カビの元が天井に付着していて、そこから黒カビの胞子をまき散らしているのです。
まずは、黒カビになるまでのメカニズムについてご覧ください。
目に見えない胞子が目に見える黒カビになるまで
黒カビになる原因は、胞子です。
胞子は空中にたくさん漂っていますが、目に見えないため私たちは黒カビの元がたくさんあっても気づきません。
そして、その胞子が壁や床に付着すると、そこで発芽して黒い菌糸を伸ばし始めます。
それが何重にも重なっていくと、黒カビが目に見えるようになり、カビが生えたと認識できるのです。
パッキンなどの黒カビがなかなか落ちない理由は、成長するにつれて深く根を張るからです。
さらに、その黒カビから大量の胞子がつくられて、まき散らされ、どんどん繁殖していくのです。
浴室では天井にいる黒カビの元が胞子をまいている
浴室を掃除する時、壁や床の目に見える黒カビを落とすことに一生懸命になってしまいます。
しかし、天井には目には見えない黒カビの元が付着しています。
天井は栄養が少ないため、黒カビとして見えるまでは成長していませんが、それらの黒カビの元が胞子をまき散らすため、いくら壁や床の黒カビを落としてもすぐまた生えてしまうのです。
黒カビは水のあるところで成長する
黒カビの発生を防止するために、換気扇を回して浴室の湿度を下げても、黒カビが生えるのはなぜでしょうか?
その理由は「水」です。
換気扇を回していても、完全に水が乾くまでには時間がかかります。
その間に水があるところで胞子が菌糸を伸ばして黒カビに成長してしまうのです。
黒カビを生やさないようにするには?
壁や床に付着した胞子は、条件がそろえば、数日で黒カビとして見えるようになります。
黒カビが生える条件は、
- 湿度(70%以上)
- 温度(20℃~30℃)
- 汚れなどの栄養
です。
胞子を黒カビに成長させないためには、
- 壁や床についている皮脂や石鹸カスなどの汚れをシャワーで洗い流す
- クイックルワイパーなどで天井も拭く
- 窓を開けたり、換気扇を回して浴室の湿度を下げる
- 水滴をふき取る
- 市販の防カビグッズでカビの原因菌を除菌する
などが有効です。
私は、この「ルック おふろの防カビくん煙剤」を2か月に一度、使用するようにしました。
まとめ
浴室は一日の疲れを取る場所ですので、いつも綺麗にしておきたいものです。
見落としがちな天井には黒カビの元がたくさん付着しているので、気を抜かずにしっかりお手入れしていきましょう。
黒カビを根付かせないための日々のちょっとした工夫が、気持ちのいいバスタイムに導いてくれます。