首、手首、足首は血流の多い動脈が体の表面の近くを通っているので、外気温の影響を受けやすくなっています。
冬にこの3つの「首」の寒さ対策をせずにいると、そこを通って冷えてしまった血液が全身を流れます。
そうすると、体温が下ってしまうので筋肉は収縮して熱をつくろうとします。
しかし、このような筋肉の緊張状態が長く続くとコリや疲労につながって血液循環が悪くなるので、より体が冷える原因となってしまいます。
3つの「首」を温めて全身に暖かい血液を流しやすくすることは効果的な寒さ対策となるだけでなく、体温が上がるので免疫力強化にもつながるのです。
首をあたためる
首には太い動脈があるので、首を冷やすと多くの冷えた血液が体を流れてしまいますが、逆に首を温めることで、多くの暖かい血液が体を流れるということになります。
首にマフラーを巻くだけで、体感温度が約3℃上がるともいわれていますので、首元はしっかり温めましょう。
手首をあたためる
冬は寒さで血管も収縮して血流が少ない上に、体は重要な内臓から優先して血液を送るので、指先に届く血流はさらに少なくなり指先はとても冷たくなります。
外出するときは
- 手袋
- リストウォーマー
などで手首を寒さからしっかり守りましょう。
室内でもパソコン作業を長時間するときには、マウスを持つ手が特に冷えやすいので、ヒーター付きマウスや加熱マウスパッドを使って手元を冷やさないようにしましょう。
手浴がおすすめ
暖かいお湯に手をつけると、とても気持ちよく、心も落ち着きリラックスできます。
洗面器に40~42度くらいのお湯を入れて手首までゆっくりつけていき、10~15分ほど手を温めます。
温度が下がってきたら、熱いお湯をたして調節します。
手が温まると全身の血行も良くなります。
足首をあたためる
足の指先は心臓から遠いため血流が少なくなりやすいだけでなく、重力によって血液が上へ流れにくく血行が悪くなりやすいのでとても冷えやすいです。
- レッグウォーマー
- 靴下
- 足温器
などで足首を温めて血行を良くしていきしましょう。
1日の中で、定期的に足を上にあげて重力を利用して血流を促進させることも効果的です。
足湯がおすすめ
バケツに40~42度くらいのお湯をくるぶしより上辺りまで入れてゆっくりと足をつけていきます。
このときも、温度が下がってきたら、熱いお湯をたして調節しながら10~15分ほど温めます。
バスソルトを入れて足湯をすると部屋全体に香りが広がりリフレッシュできます。
さらに塩の温浴効果で芯からポカポカになります。
夜のリラックスタイムに、のんびりと本を読みながら足湯を楽しむことで体も温まり心も癒されます。