感想『株チャート図鑑 相場師朗/著』

初心者にとって、ローソク足だけでチャートの動きを判断し予測するのはとても難しいです。

なぜなら、

  • チャート上の何を基準にトレードをするのか
  • どのようにトレンドを判断するのか
  • エントリーや手仕舞いのタイミングは何を根拠にするのか

が分からないからです。

つまり、トレードがうまくなるには、チャートを分析し、売り買いのタイミングの基準を勉強する必要があります。

そこで、チャートの見方が分かるようになる「36年連戦連勝 伝説の株職人が教える!株チャート図鑑 相場師朗(著)」を紹介します。

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本書の特徴

再現性のあるトレードの追求

著者は移動平均線の使い手です。

移動平均線を使うことによって、それが目印となり、初心者にとって難しかったチャートの動きを読めるようになるのです。

自分の中に何も基準がないと、判断が曖昧になってしまい一貫性のあるトレードは難しくなります。

そこで、本書では、移動平均線を使ったチャートの解釈とトレードの根拠で、練習でも本番でも同じようにトレードができるような再現性のあるトレード技術を追求できます。

ただし、それらのチャートを見る技術をしっかりと身につけて、再現性のあるトレードをしていくには、本書を読んで得た知識を、実際に過去のチャートで練習を何度も何度も繰り返し「知識」を「できること」にしていくことがなによりも大切です。

チャートパターンを楽しく覚えられる

この本では、チャートパターンを説明する際に「N大」や「ものわかれ」などのオリジナル用語が登場します。

これは、例えば「こうなったあと、こうなっているものを、こう呼ぶ」というように一連の流れに名前をつけることで、それらを私たちに認識しやすいように工夫してくれています。

人間はそれをあらわす「言葉」があるから、それを認識すると言われています。

つまり、人間は言葉で概念を与えられることでその現象を認識できます。

一方で、言葉で定義づけられないと認識しづらいと言い換えることもできると思います。

それをオリジナル用語を使うことでチャートパターンや売買シグナルが印象に残りやすくなり、初心者にも、楽しく、分かりやすく、覚えやすいように教えてくれています。

現役プロトレーダーが使っているトレード手法

著者の相場師朗さんは、本のタイトルにもあるように「36年連戦連勝の伝説の株職人」であり「現役プロトレーダー」です。

相場さんのトレード手法は日々進化しています。

それは、日々チャートを愛し、チャートに生き、チャートを研究し続けている証であると思います。

現代の相場環境に合わせた酒田五法の解釈

チャートは人の心理で動くものであるということは江戸時代も現代も同じです。

しかし、インターネットにより世界中の人が高速で売買に参加している現代と、米相場における一定の収穫高のなかでの売買で市場参加者も限られていた江戸時代とでは、相場環境が違うため、現代に合う解釈をする必要があるというは納得できます。

本書の解説では、実際に過去30年分の日経平均で検証をした結果が紹介されています。

それによると現代では酒田五法の法則があてはまるパターンが出現しにくくなっているようです。

ですが、「投資家心理」という観点からは、江戸時代も現代もさほど変わりはありませんので、酒田五法を活用して投資家心理を知るということはチャートを読む手助けとなります。

そこで、こちらの本には、酒田五法を現代のトレードで活かすためのコメントが載っています。

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まとめ

私たちがチャートを見る頃には、ファンダメンタルズやニュースのすべてがチャートにあらわれています。

つまり、私たちに情報が届く頃には、それらはすでに織り込まれているのです。

著者はそんな日経平均や個別銘柄の過去数十年間に及ぶ膨大な期間のチャートを株式投資歴36年をかけ、分析検証しています。

相場で戦うということは、それほどの研究実践を重ねたプロトレーダーたちを相手に立ち向かうということです。

ひとつのことを極めていくことは並大抵のことではありません。

本来ならば、投資に携わろうとするひとりひとりが同じくらいかそれ以上の努力をすべきですが、時間的にも精神的にも限度があります。

本書はその膨大な期間の分析、検証を行った結果をチャートパターンのシグナル集としてコンパクトにまとめてあるものです。

著者

相場師朗

-現役プロトレーダー

-ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」のキャスター

-松本大学総合経営学部講師

-投資塾「株塾」を主宰

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