歩くために必要な筋肉を日頃から鍛えておくことで、いくつになっても元気よく歩いていけます。
正しい立ち方、座り方、歩き方が習慣になっていると、年齢に関係なく若々しい姿勢を保つことができます。
日々ちょっとずつでも正しい立ち方、歩き方、座り方を意識して身につけていくだけで、年を重ねるたびに身のこなしが美しくなっていきます。
正しく歩くには?
まずは正しく立つ。重心はくるぶしの下辺り
重心が前にあると、前のめりになってしまいますので、くるぶしの下辺りに重心をおきます。
そうすることで、親指の付け根、小指の付け根、かかとに重心が分散するので、かかとだけに負担をかけることなく、前と後ろにバランスよく体重も分散させて立つことができます。
そして、大切なのは頭の位置です。
頭は4~6㎏ほどあるので、前傾姿勢だと首と肩に大きな負荷がかかります。
負荷を分散させるために、背骨の上に頭をまっすぐのせて、あごを引き、耳、肩、骨盤、くるぶしが一直線になるように立ちます。
例えば、本やペットボトルなどを頭にのせたまま安定して歩くことができれば、頭の重心が正しい位置にありバランスの良い姿勢が保たれているということになります。
ですので、頭の上に荷物をのせて運ぶ風習のある地域の人の姿勢はとても良いです。
目線は下に向いていると頭が前に傾いて肩や首に負担がかかりやすいので、まっすぐ遠くを見ます。
正しく体重移動をしながら歩く

足裏をなめらかにローリングさせて歩いていますか?
かかと→足裏中央→足指全体→親指
の順に体重が移動するように歩きます。
正しいローリングにより、自然と膝が伸びて疲れにくい歩き方ができます。
この時に、前傾姿勢にならないように気をつけます。
適切な歩幅で歩く
大股で歩く必要はなく、「身長-100㎝」くらいの歩幅で歩きましょう。
歩くための筋肉を鍛えていないと、筋力が低下し、体重を支えられなくて歩幅が狭くなっていきます。
ひざ下だけで歩かない
ぺたぺた歩きは、筋肉を使わずに歩くので代謝も悪くなりやすいです。
だからといって、行進をするときのような上から踏みしめる歩き方は膝を痛めやすいです。
歩くときに音が出るということは、それだけ足は衝撃を受けて負担になっています。
骨盤から歩くようなイメージで正しく体重移動させて、しなやかに歩きましょう。
直線上を歩かない
平均台を歩くように直線上を歩く足の運び方は、バランスが崩れやすいです。
直線を挟んで歩くようなイメージが理想です。
筋肉を使うことで基礎代謝が上がり冷えを予防
まとめ
体全体の筋肉のうち約70%は下半身の筋肉です。
正しく歩いているだけで自然に大部分の筋肉を使えて基礎代謝も上がります。
そして、歩くために必要な筋肉が鍛えられていると、将来の転倒予防、膝痛予防、腰痛予防にもなります。
無理のないペースで楽しく歩いて、冷えにくい丈夫な体をつくっていきましょう。