イヤなことが起きた時、頭の中を愚痴や不満のオンパレードにしないために、私はマイルールを決めています。
「私に何か伝えたいメッセージがあるのね?」と、 “ いったん受け入れる ” ことにしました。
いったん流れに身をまかせて、出来事を受け入れるのです。
そして、考える。
たとえば、こんなことがありました。
その日は、おやつをよもぎ大福にしようと決めていました。
朝から、午後のおやつが楽しみでなりませんでした。
午後になって、ウキウキしながら、よもぎ大福を買いに行くと、私の前に並んでいるお客さんが大量に注文している様子。
イヤな予感は、的中。
よもぎ大福、売り切れました・・・。
「うそ、あんなにたくさんあったのに!あのモチっと伸びる食感、よもぎの香りと餡子の絶妙な味わいを、朝からずっと楽しみにしてたのに・・・。」
しょんぼりしてても、仕方ありません。
そこで、「その流れに合う解釈」を考えます。
ポイントは、タイミングはベストだと考えることです。
タイミングが悪いのではなく、何か理由があってその流れになっているという前提にします。
そこで、先ほどの、この問いかけ。
“ 私に何か伝えたいメッセージがあるのね? ”
- たしかに、よもぎ大福にやたらと固執しすぎていた。他にも素敵なお店があるから、ちゃんと見てほしいということ?
- ご褒美おやつとはいえ、糖質の摂りすぎだよというメッセージなの?
- 今日、大福を我慢することで、次に食べるときに、喜びが2倍になるのをしっかり感じてみてっていうこと?
と、いろいろと、自分にとって「しっくりくる解釈」を考えながら、そのまま散歩。
そのときに、ふと思い出しました。
あ、そういえば、新しいケーキ屋さんが、近くにオープンしてたな。
いつか行こうと思ってたのに、すっかり忘れてた。
さっそく行ってみると、カフェ風の素敵な佇まいに胸が高鳴ります。
木でできた北欧風の扉を開けて、バターの甘い香りがふわりと鼻を通り抜けた瞬間、すっかりごきげんに戻りました。
いろいろ迷ったあげく、一番人気のスフレサンドを買って帰りました。
私にとって、おやつを食べることは、至福の喜び。
はやる気持ちを抑えつつ、スフレサンドの袋のシールをゆっくり開けました。
まんまるスフレが、目の前に。
とにかく、ふわふわなので、そーっと手に取って、ハムっと頬張ります。
しっとりしたスフレ生地が、シュワっと音を立てながら、口の中で溶けていきます。
あぁ、美味♪
中のカスタードクリームの甘さも、ちょうどいい。
感動を、ありがとう・・・。
人生の喜びが増えた瞬間です。
いつものよもぎ大福を買って帰ってたら、この喜びに出会うのは、まだまだ先になっていたかもしれない。
そう思うと、いつものよもぎ大福が売り切れたおかげで、新しい喜びに出会えました。
いったん、流れに身をまかせるということは、いったん「受け入れる」ということ。
つまり、「他の解釈」をするための “ きっかけ ” が、「受け入れ」です。
逆に、「受け入れない」ということは、抵抗するということなので、出てくるのは「愚痴と不満」です。
もし、よもぎ大福が目の前で売り切れたことにイライラしたり、あと10分早く家を出てればと、悔やんでいたら、その日はずっとモヤモヤしっぱなしです。
「この現実は望んでないのに!」と思っている間は、ネガティブな解釈を “ 選択している ” ということ。
そのネガティブな解釈から、意識を逸らすための第一歩が、「流れには逆らわずにいったん乗る」です。
とは言っても、そのまま望まない方へ流されてもいけません。
流れにのって、「舵をとる」のです。
すべてはうまくいっている
サラとソロモン ― 少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣 エスター&ジェリー・ヒックス著
「私に何か伝えたいメッセージがあるのね?」と、流れに合わせて新しい視点での解釈を考える。
「この流れは、私に何を気づかせようとしているんだろう?」と、その流れを受け入れて、ネガティブループの外へ出るイメージです。
物事は、すべてニュートラルで単なる現象にすぎず、いいも悪いもない。
だから、起きた出来事を否定したり、抗ったりするのではなく、
“ その流れに身をまかせて、解釈のほうを「合わせて」いく ”
日々、大切にしている私のマイルールです。