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『サラとソロモン』の名言で気づく。この世には福も禍もなく、すべて解釈次第でどうにでもなる

周りの環境や、起こる出来事がどうであれ、自分が「幸せになるかどうか」は、自分が「どの解釈」を選ぶかにかかっているということ。

それに気づかせてくれるのが『サラとソロモン』です。

幸せの秘訣とは、自分の “「解釈」を変える ” ということです。

なぜなら、「解釈」が変われば、自分から出てくる「言葉」が変わるからです。

頭の中に繰り広げられる「言葉」が変われば「気分」が変わるのです。

たとえ、周りで起こっている「出来事は同じ」でも、自分の「解釈」が変わるだけで、自分の中に湧き起こる「気持ち」も、良くも悪くも影響を受けて変わっていきます。

もし「自分には、良いことが起きない!」と思っているとすれば、それは、自分が幸せでいられるどうかは、“ 周りの環境次第で、自分にはコントロールできないことだと思い込んでいるから ” です。

幸せな気分は、自分でコントロールすることができます。

すべてはうまくいっている ” ことに「気づくかどうか」は、私たちにかかっているということをこの本は教えてくれました。

『サラとソロモン』は、少女サラが賢いふくろうのソロモンから幸せの秘訣を学んでいくお話です。

では、どういうふうに物事をとらえていけば、いい感情が湧き起こるのか?

そのコツが『サラとソロモン』にはたっぷり詰まっていたので、解説していきます。

今、幸せな気分かどうかは、何によって決まるのでしょうか?

それは、今、何を考えているかです。

それによって、自分がどんな気分を感じるのかが決まります。

ところが、1日のほとんどの時間、多くの人は、「自分が感じている気分」に意識を向けません。

『自分の気持ち』に意識を向けずに、『起きていること』にばかりに意識を向けて反応しています。

そして、いいことを観察している時にはいい気持ちになるし、悪いことを観察している時には嫌な気持ちになるものだと思っています。

つまり、無意識に、悪いことに意識を向けてそれを避けよう避けようとしてしまっているのです。

その反応をしている時間は、ずっと嫌な気持ちを感じているのに、そのことに意識を向けないので、その行為がいい気分を遠ざけていることに気づけません。

そればかりか自分の周りではいいことが起こらない、周りの状況によって自分の人生が決まる、自分が幸せを感じるには周りが改善する他ないと思い込んでしまっています。

君の幸せが他の誰かがやったりやらなかったりすることにかかっている時、君は罠にはまっているんだ。なぜなら、他の人々が考えることや行なうことを、君がコントロールするはできないからさ。

出典:サラとソロモン

もし、自分の幸せを他人に委ねているとしたら、他人をコントロールすることはできないので、自分が幸せになれるかどうかは他人次第ということになってしまいます。

自分の喜びは他人にかかっているのではないということがわかったら、その時には、本当の自由になれるんだ。

出典:サラとソロモン

自分の喜びをコントロールするためには、周囲の状況を眺める時に、自分にとって最高の気分を感じさせてくれるような考えを見つけるのです。

 君が喜びを感じられるかどうかは、君自身が何に対して自分の注意を向けることを選ぶか、ということだけにかかっているんだよ。

出典:サラとソロモン

自分がどんな気分を感じたいかを意識することで、どんな状況を観察すればいいのかを適切に選ぶことができます。

大切なのは、自分が何に注意を向けて、どう感じてどういう気持ちになっているかに意識を向けることです。

幸せの流れはいつでもそこにあります。

それに気づいていないだけです。

それを見ようとしていないだけです。

君がやるべきことは、君が望んでいるものだけが存在する完璧な場所を探し出すことではないんだ。君がやるべきことは、君の望んでいるものをすべての場所の中に見つけ出すことなんだ。

出典:サラとソロモン

いい気分がしているなら、幸せの流れとつながっています。

楽しいことを考えたり、いい気分になることに意識が向いているということです。

嫌な気分がしているなら、幸せの流れが入ってこないように蓋をしてしまっています。

嫌なことを考えたり、不快な気分になることに意識が向いているということです。

そして、これらは同時には起こりません。

望むことに意識が向いているかどうかは、今自分がどういう気分になっているかが教えてくれます。

大切なのは、起こっていることではなくて、自分の感じている気持ちです。

本書では、ヘビに対する捉え方で説明してくれます。

主人公のサラはヘビが苦手なので、大きなヘビが道で横たわっていたことに飛び上がった恐怖をソロモンに話します。

そこで、ソロモンは、サラがヘビのことを話している間中、ずっとサラが望まないことを想像し、望まない感情を持ち続けてしまっていることを伝えます。

そして、こういう考え方にすると、いい気持ちになることを教えてくれます。

この長生きしている大きなヘビは、ただそこに横たわって日向ぼっこをしている。冬が終わって、ヘビもうれしいのだ。日光はヘビにとっても気持ちがいい。

出典:サラとソロモン

私は実によく気がつく。私はヘビを見つけて、飛び越えてよかった。私がヘビの邪魔をせずにすんだから。ヘビも私に対して同じことをしてくれるだろう。

出典:サラとソロモン

ヘビは君の周りのどこにでも住んでいるんだよ、サラ。川の中にもいるし、君が歩く草の中にもいる。君が通り過ぎる時、ヘビは君の邪魔にならないように君をよけて通るんだ。

出典:サラとソロモン

ヘビはきっと、今もさっきの道で横たわっているでしょう。

状況は何も変わっていないのです。

しかし、ヘビに対する考え方を変えるだけで、サラはいい気持ちになりました。

ある状況を見て、自分がどんな考え方をしようが、状況は同じで何も変わりません。

でも、どんな考え方をするかによって、自分の感じ方が変わります。

同じ対象を見ても、たくさんの異なった状況を見つけて焦点を当てることができるんだ。

出典:サラとソロモン

いいことに焦点を当ててるのか、そうでないのかは、それに焦点を当てた時の自分の感じている感じ方で判断できます。

「気持ち」はエネルギーであり、波動です。

どの瞬間でも、君は、自分の望んでいることに注意を向けるか、望んでいるものが無いということに注意を向けるかを選ぶことができるんだ。君が望んでいるものに注意を向けている時には、ただそれを見ているというだけで、君自身の波動もそれと同じ波動になるんだ。君がそれと同じになるんだ。

出典:サラとソロモン

何かを想像している間中、ずっと自分の波動はその想像しているものの波動と同じになります。

これが共鳴引力です。

重要なことは、自分が望んでいることについて、もっとたくさん話すということだ。そうしているうちに、物事はどんどん良くなっていくんだ。

出典:サラとソロモン

自分がいい気持ちを感じられるような考えを、その都度その都度選んでいくことで、それまではひどいと思っていたことがまったく新しい意味を持ち、世界の見え方が変わります。

シェイクスピアの名言にもあるように。

There is nothing either good or bad,but thinking makes it so.  

世の中には福も禍もない。ただ考え方でどうにでもなるのだ。

William Shakespeare(ウィリアム・シェイクスピア)

「同じ出来事でも、解釈を変えればいい感情へ変わる」という、引き寄せの法則の大切なエッセンスを物語で教えてくれる本でした。

『サラとソロモン(Sara Learns the Secret about the Law of Attraction) エスター&ジェリー・ヒックス/著』 はこちらです。