なぜ、何かを相手に伝えたい時に、メールを打つよりも、つい電話をしたくなるのか?
それは、
“ 楽だから ”
ということを、あらためて感じました。
伝えたいことを「文章に変換する」というのは、「考える」という作業をともないます。
それが面倒くさいのです。
人間は、とにかく「考えること」を面倒くさがる生き物。
メールを打つためには、いろいろ考えることが多いのです。
例えば、
- 書き出しの言葉から気を使う(電話なら「今いい?」で始められるのに・・・)
- この文章で言いたいことが伝わるかな?前フリのこの言葉も入れないと分からないかな?など試行錯誤が必要(電話なら、相手の反応から理解したかどうかを読み取れるので、この考える作業を省ける)
電話が “ 楽 ” なのは、「考える」という大変な作業を減らしてくれるからでした。
「メールを打つ」ことでもこんなに面倒くさいなら、「ブログを書く」なんてもっと面倒くさいはずです。
なぜなら、メールよりも長文になり、しかも特定の相手ではなく不特定多数の相手に対して書くからです。
「考える量」も必然的に多くなります。
私が、初めてブログを書こうとした時に思ったのは、“ 何を書いたらいいのか分からない ” でした。
- 何のことについて書くのか
- 書き出しの言葉
- 全体の流れ
- この言葉の使い方は正しいのか(自分は、言葉の意味を勘違いしていないか?)
- 一文が長すぎないか
- 最後の締めの言葉
など、すべてに気を使います。
これが相手との会話なら、なんと楽なことでしょう・・・。
つまり、文章を書くというのは、考えることがいっぱいで、とても大変な作業だったのです。
ただ、その大変な作業の恩恵として、思考力が鍛えられるのでは?と感じています。
ブログは、“ 考える ” ことのオンパレード。
否が応でも、 “ 思考力を使わざるを得ない ” のです。
だからこそ、ブログは思考力を鍛えるツールだと言えると思います。
ブログを書くことによるメリットは、他にもあります。
“ 言語化能力を鍛えられる ” ということです。
ブログを書いている時に、いい言葉の表現が見つからずに、つい同じ言葉を何度も使ってしまうことがあります。
では、言語化能力を高めるには、どうしたらいいのか?
どんな感動も「ヤバい」「エモい」「スゴい」で成立はします。美味しい食べ物を「ウマい!」と表現しても何も問題はありません。
ただそこで、これらの言葉を使わないとなると、なんと表現したらいいのか?
こう考えることで脳に思考のスイッチが入ります。
頭のいい人が話す前に考えていること 安達裕哉/著
つまり、言語化の幅を広げるには、「脳にスイッチを入れる必要がある」のです。
「脳にスイッチを入れる」とは、「考える」ということ。
考えることが面倒くさいという性質を持っている私にとって、「言語化の幅を広げる」には労力がかかります。
ところが、この「脳にスイッチを入れる」という労力を、自然とこなしていけるのがブログ。
ちなみに、日記も同じ「書く」という作業です。
日記の場合は、文章構成や伝え方に意識をおくというよりも、感じたこと、溢れる気持ちをそのまま出していきます。
ですので、私は気分に合わせてブログを日記風に気ままに書いたりもしています。
とにかく、“続けること”が大事だからです。
それには、好きな時に、好きなことを書くのが一番。
毎日書かなくても、休み休みでOK。
書きたい時に書く。
それが続ける秘訣だと思います。
ともあれ、思考力を磨くという観点からは、ブログは最強のツール。
そうやって、ぼちぼちブログを続けてきた今こそ、ブログを書くメリットをあらためて実感しています。
学生の頃からやっておきたかったなぁとつくづく感じる今日この頃です。
ちなみに、「テレビなし生活」も、受験生時代に始めておきたかった習慣の一つです↓