この質問を「今日しておくべきか、明日にまわそうか」と迷った時によく使っています。
「面倒くさい」の感情を、いったん度外視した答えが出るので、自分にとって良い選択につながりやすいからです。
他にも、食べたいものを我慢するときにも有効です。
ただ単に「食べてはいけない!」と思うのみでは、結局食べてしまい後悔しがち・・・
そこで、ワンクッションおくのです。
「何回同じ場面が来ても、また絶対に同じ行動をとる?」
と、自分に問いかけます。
たとえば、タイムリープして何度も同じ場面を繰り返せるとしたら、何度でも同じ行動をとるといえるかどうかです。
もし、「いや、同じ行動はとらない。だって、こうこう こういう理由で・・・」と思ったとしたら、あとで後悔する行動だと、本当は分かっているということ。
「分かっちゃいるけどやめられない」の、「分かっていること」の内容をチラ見しただけで、その後はあえて見ないようにしているだけだからです。
「分かっていること」の内容を、“ ちゃんと丁寧に ” 見ていけば、目が覚めます。
「欲」という膜に覆われてて、分かっているはずの内容が、見えにくくなっていただけ。
欲を排除した「心の声」を聞くことが、自分にブレーキをかけて、本当に望んでいることに意識を向けられます。
つまり、心の声は、「食べないことを望んでる」ことが分かります。
顕在意識では、「食べたい!」と思ってたことが、潜在意識では「食べたくない!」と思ってるという、不一致が後悔の原因。
不一致の差を縮めるために、ひと手間かけます。
それが、自分が本当は分かっていることを、チラ見ではなく、“ ちゃんと見る ” です。
そのための「何回同じ場面が来ても、また絶対に同じ行動をとる?」です。
このセルフトークの最大の特徴は、「欲のままに行動した未来」と「そうしなかった未来」の、それぞれのメリット・デメリットを想像する “ 間をつくる ” ことです。
ぼやっとしか見えてなかった「本当は分かっている内容」が、覆っていた欲の膜が取り払われるので、はっきりと見える状態となっていきます。
すると、頭が整理されて「これなら、何回この場面がきても、絶対にこの行動を選ぶわ」と、確信を持てる感覚になります。
食べるにしても、食べないにしても、衝動に流されたのではなく、
「自分の頭で考えて、選んだんだ!」
という、自信になります。
「何回同じ場面が来ても、絶対にそうする」と思える方を、選ぶ。
心のメッセージを、チラ見ではなく、“ ちゃんと見てあげる ” ことは、「自分を大切にする」ことにもつながります。
自分の人生を生きていくためにも、“ 自分の行動は、自分で考えて、自分で責任をもつ ” を、日々大切にしていきたいと感じています。