ダイエットの大敵が「罪悪感」というのは、初耳でした。
仕組みは、こうです。
罪悪感は、ストレスホルモンを分泌します。
ストレスホルモンは、交感神経を刺激するので、食欲が増進し、私たちを過食へと導きます。
また、自律神経を乱れさせるので、むくみの原因となったり、基礎代謝が低下し、体重が落ちにくくなります。
つまり、罪悪感を感じながら食べると、食べた分の体重増だけではなく、ストレスによる体重増にもつながってしまうのです。
まさに、ダブルパンチです。
抑制して、我慢して、さらに必要な栄養すらも罪悪感を感じながら食べれば食べるほど、悪循環。
だとすれば、どうせ食べるなら、罪悪感を感じずに、喜んで食べる方がいいといえます。
そこで私は、3時のおやつによって罪悪感を感じないために、こんな方法で食べることにしました。
スイーツに丁寧に向き合い、五感をフル稼働させるのです。
まず、そのスイーツの色・形・質感をしっかりと見ます。
そして、手で持った感触はどうか。ふわふわ、ずっしり、など。
口に入れる前に、必ず匂いも確かめます。
その甘くて幸せな香りを、脳裏に焼き付けるように。
食感はどうか。モチモチ、とろける、ザクザク、など。
この瞬間だけは、テレビの音を消して、噛む音にも集中します。
そして、ここからが山場。
味を、本気で感じにいくのです。
口に入れた瞬間に訪れる、一番最初の味。
噛んでいるうちに、舌の上でそれぞれの素材が混ざり合って、変化していく二番目の味、最後の最後にやってくる味。
食べ終わった後も、気を抜きません。
余韻を楽しみます。
さっきの味を思い出しながら、もう一度、しあわせに浸ります。
幸せ感覚の「復習」のような時間です。
勉強でも何でもそうですが、「復習」をすることで、記憶に定着していきます。
ここまで、五感をフル稼働させながら食べると、スイーツ一個でこの上ない「濃密な時間」と「満足感」を得られます。
そして、この食べ方の一番のポイントは、“ 食べ終わったあとの感覚 ” です。
「あっという間に食べてしまった・・・」「もっと食べたい!」ではなく、「素晴らしい時間だった♪」「美味しさの感動をありがとう!」です。
食べた満足よりも、気持ちがいっぱいになった満足に浸るのです。
不思議なことに、気持ちがいっぱいになれば、なぜかお腹も満たされて、「もっと」の気持ちが消えています。
「もっと」が消えると、食べ過ぎることもなくなりました。
もちろん、後悔も感じません。
五感で味わった満足感が、記憶に焼き付いているので、しあわせが持続しているからです。
食べている間は、美味しくて、しあわせでいっぱいになり、食べ終わったあとも満足感が持続する。
それを知ってから、私はスイーツも、我慢せずに、喜んで食べることにしました。
どうせ食べるなら、喜んで食べる。
幸せを感じながら、食べる。
感謝して、食べる。
いくつになっても、「食べる喜び」「おいしい嬉しさ」を大切にしていきたいと感じています。