手書きをする頻度は減ってきているとはいえ、年賀状のメッセージや、贈り物に添える言葉など、パソコンの字に頼りたくない場面もまだまだあります。
そのような時に、美しい字をスッと書けるようにするためには、普段から自分の書く字を意識しておくことが大切です。
では、美しく丁寧に文字を書くには、何に気をつければいいのでしょうか?
「文字」を綺麗に書くコツ
手書きの文字が綺麗に見えるかどうかは、『一文字一文字のバランス』と『文章全体のバランス』を整えることです。
以下の8つのポイントを意識して丁寧に書いていくことで、見ていて気持ちのいい美文字になります。
- 横画をほんの少し右上がりに傾けて書くようにすることで、文字が引き締まる
- 「扌」や「釒」など、編は右端を揃える
- 「土」や「女」など長い横線は反らせる(しならせる)ことで全体が傾きすぎずに安定する
- 右下に重心を置くようにすることで、バランスがとれて安定感が出る
- 「線と線の隙間の大きさ」と「線の角度」を揃えると文字全体に統一感が出る
- 「漢字」を大きめに、「ひらがな」は小さめに書くことで文章にメリハリがつく
- 文字と文字の間の「空間」を均等にすることで読みやすくなる
- 文章をまっすぐな中心線(or 下線)に揃えて書くことで、文章全体が整って綺麗に見える
この中でも横画、縦画、斜画の「余白の間隔」がバラバラだったり「中心線」が歪んでいると、文字が乱れて見える原因になりますので、特に気をつけて書くようにします。
「間隔」は、揃っていれば揃っているほど、脳の情報処理の負担を減らす効果があるそうです。
それによって、綺麗な文字を見ると、脳も心地よく感じるのかもしれません。
文字を雑にごちゃごちゃと書いてしまうと、それを見ることで、自分の心や気分もざわついてきます。
反対に、字をゆっくり丁寧に書いているうちに、それを見る自分の気持ちや心も連動して安定していきます。
線の隙間や、文字の空間を整えて書いているうちに、心まで整ってくるのです。
それは、ゆっくりしたクラシック音楽を聴いていると、そのペースにつられて心まで落ち着いてくることに似ていると思います。
今回の記事の作成にあたって、こちらのPikeさんの動画を参考にさせていただきました。
ちなみに、数字を綺麗に書くコツはこちらです。
「数字」を綺麗に書くコツ
・少し斜めに傾ける
・「2~9」の数字の角度は、「1」を書くときの角度に揃えて書く
それだけで、躍動感が出て、大人っぽい印象の数字に見えるようになります。
数字の綺麗な書き方はこちらの『美文字塾』谷口栄豊さんの動画を参考にさせていただきました。
文字をゆっくり丁寧に書くことで、精神統一することができます。
書くことに集中するので、雑念がスッと消えるからです。
この心地よさから、一日の中に、文字をゆっくり丁寧に書く時間を取り入れるようにしました♪