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視野を広げる習慣と方法。「広い視野」で見なければ、いつまで経っても同じことの繰り返し

まずは、「あきらめる」が必要

もし、このままずっと、「あれしなきゃ。これしなきゃ。」や「本当はあれもしたいのに・・・これもしたいのに・・・」が、頭の中にある状態が続いていったとしたら、どうなるのか?

“ これから先も、ずっと同じことを思い続けるんだろうか・・・ ” と想像を巡らせたとき、ゾッとしました。

ずっと同じことを繰り返しててもしょうがない!」と、いい意味での “ 諦め ” がついて、モヤモヤしていた思考がクリアになります。

それは、「人生の期限までには、全部やりきれる日がいつか来るだろう」という “ 淡い期待 ” を、スッパリと潔く捨て去るという諦めです。

先延ばしにし続ける限り、そんな日は来ません。

“ 淡い期待 ” を抱き続けることを諦めたとき、ようやく、「よし。やろう!」と、同じことの繰り返しから脱する一歩進めることができます。

人生スパンという、広い視野で「今」を見ることによって、歩む方向が変わるからです。

まるで靄が晴れたかのように視界が良好になるので、「いつもの道」とは違う方向に延びている「別の道」が見えてくるのです。

次に、「人生の優先順位」を明確にする

まずは、“ 人生の優先順位は何か? ” を、「未来の自分」に聞いて、「自分にとっての理想」を明確に思い描きます。

『うさぎとかめ』の「かめ」のように、まだ物理的には見えていない「ゴールという不変のもの」を基準にして、目の前の出来事を見ないと、感情はブレブレになってしまいます。

人は、動くものに意識が向くので、目の前の出来事によって、私たちはその都度、反応します。

その間は、意識はそちらに向いています。

つまり、本当に大事なことから、意識をそらされている状態です。

大事なことに「意識を戻す」という習慣

そこで、「大事なことに意識を向けなおす」という「戻す」作業が必要になってきます。

そのために、

  • 理想や目標を「文章化」「視覚化」して、見えるところに貼る
  • アファメーションで「脳に刷り込む」習慣を取り入れる
  • チェックリストや計画をつくり、小さな達成感を積み重ねていく

など、その都度「①大事なことを思い出し ②実行する」という仕組みづくりをします。

これらはすべて、大事なことを思い出すことによって、「意識をそちらに向けなおす」ためです。

なぜなら、人間は忘れやすい生き物なので、大事なことですら、忘れてしまいます。

あんなに、「今年こそ、絶対やろう!」と決めていたことでも、毎日の出来事に気を取られていると、気づいたら年末です。

そして、「来年こそは・・・」と、いつまで経っても同じことの繰り返しになってしまいます。

そうならないためには、理想や目標などの「基準に意識を戻す」ことが大事。

その基準を使って、目先の出来事を見ることで、適切な判断をしやすくなるからです。

「視野を広げて → 目の前の出来事を見る」という手間を惜しまない

広い視野で、今を見ることによって、見方が変わります。

「①意識をいったん未来に向けて ②今を見る」という手間を要しますが、この作業が運命の分かれ道だと感じています。

たしかに、短期的な視点で見る方が、考えなくていいので、「楽」です。

しかし、長期的な視点から判断しないと、毎日の雑多な出来事に、意識をそらされていることに気づけません。

意識が軸からブレると、行動もブレます。

気がそれることで、大事なことも忘れてしまって、どんどん、道がそれていきます。

動かない不変のものは、正しい道に戻るための、大事な基準 ” です。

それは、目標ゴールであったり、信念であったり、理想であったり、自分の未来地図マイルール規律座右の銘、などと呼ぶこともあります。

動くものだけを見ていると、見誤ります。

  1. 目の前の出来事や、衝動といった「動くもの」を見るときは、
  2. 未来地図や目標といった「動かない不変のもの」に中にあてはめる
  3. その上で、見る
  4. すると、“ その行動をとることが適切かどうか ” の冷静な判断ができる

つまり、

一日一日を、人生スパンで俯瞰する習慣

が、将来を左右する大事なカギだと、私は思っています。

視野を広く保つには、“「感情の状態」を「良い」に保つ ” ことが重要です。

感情の状態によって、「視野の幅」は伸び縮みするからです。

焦りや恐怖の感情は、短期的な思考になりやすいです。

ですので、落ち着いて、くつろいで、リラックスしている感情でいることは、長期的な思考には必要不可欠なのです。

視野を広げなければ、いつまで経っても同じことの繰り返し

狭い視野のまま、毎日を過ごしていると、地図もなく森を彷徨っているようなもので、堂々巡りになってしまいます。

視野を広げることで、「森全体」と「自分の位置」を把握できるので、今進んでいる道は、自分の望む方向かどうかが分かります。

現代は、魅力的な外部刺激がたくさんあり、日々、誘惑にさらされています。

日々溢れている誘惑、期待、不安、恐怖に煽られて、衝動的につい行動したくなるけれど、いったん立ち止まります。

そして、自分の未来地図の中にあてはめて、その行動を見てみて、「これはあとから後悔する行動だし、同じことを繰り返してても仕方ないな・・・」と思えれば、冷静になって、自然と適切な判断ができてきます。

“ 目の前にある「見えている部分」だけでなく、背景や未来など「見えていない部分」も含めて、全体を見る ”

毎日に翻弄されてたとしても、その都度、大事なことを思い出していく ” という作業をすることで、どんなに道がそれたとしても、少しずつ少しずつ理想の未来に近づいていけると、信じています。