何かをやめなければ、時間は空きません。
新しい行動を起こすためには、まず今までやっていた何かをやめなければなりません。
やめるものを決めることから、新しい習慣は始まります。
なぜなら、人は習慣で動いているので、無意識だと 昨日と同じ行動をするからです。
昨日と同じ行動をしている限り、新しい行動をするための空き時間がないので、同じ結果になりがちです。
どんなに、今年は「〇〇をしよう!」「〇〇を始めよう!」と目標を掲げても続かないのは、やめるものをしっかりと決めてないので、新しいことをする時間が空いていないからです。
昨日という日の24時間の内訳を見てみると、一日の時間の中身は、すでに何かしらの行動で全部埋まっており、今日も脳は同じ行動を繰り返そうとします。
これまで何十年と続けてきた習慣はそれほど強固で、そう簡単にはその座を譲ってくれません。
すると、「空き時間が見当たらない」=「時間がない」という感覚になって、どんどん先延ばしになっていき、現状が維持されます。
まずは、昨日していた何かをやめることです。
例えば、
・テレビやインターネットを 無目的に ダラダラと見る時間
・時間を決めずにするゲーム(キリのいいところまでと思っているうちに何時間も経っている)
・スマホを必要以上にチェックする時間
・気の進まない飲み会への参加
・突然かかってきた電話を途中で切れずに長時間対応する
など、目の前の刺激に対して条件反射で動いてしまう行動によって、せっかくの空き時間はどんどん埋まっていきます。
何かをやめることで、そこに空き時間ができるので、そこに新しい行動を入れることができるのです。
つまり、時間が空いていなかったから できなかっただけで、しっかりとした空き時間が確保できれば、目標の行動が実行される確率はグッと高まります。
変化のための第一歩は、昨日していた何かを一つやめることからです。
そのためには、行動記録をつけてみることが効果的です。
自分の行動パターンが見えてくるので、想像以上に時間を費やしていた行動が分かったり、優先順位を考えて動けるようになります。
また、「ダラダラ過ごす時間」ではなく、「至福のリラックスの時間」を1日の中に組み込むこともできます。
ダラダラしてしまう時間は、無意識による行動なので、後悔になりやすいです。
一方、意識的に設けたリラックスの時間は、しっかりと休息できるうえに満足感も得られます。
新しい習慣を定着させるには、まずは1日の行動の中でやめることを決めて、新しい習慣を組み込むための「枠」をつくることから始まります。