たとえば、「部屋の中に赤い色はありますか?」と質問されると、赤い色に意識が向いて、赤い色のものが勝手に見えてきます。
「こんなところに赤い色があったんだ!」と初めて気づくこともあります。
それは、視界には入っていても、“ 見えていない ” という「灯台下暗し」の状態です。
そこにあったとしても、意識が向かないと、見えません。
「しあわせに気づくかどうか」も、同じなんだなと思いました。
よくあるのが、 “ 失ってから初めて幸せだったことに気づく ” という現象です。
ずっと、側にあったのに、見えていなかっただけ・・・
そんな後悔は、したくありません。
逆に言えば、“ 見たい ” と思って、“ 見よう ” とすれば、見えてきます。
「しあわせの感覚」を “ 自ら探求して、自ら感じにいく ” という主体性によって、自己コントロール感も感じられます。
たとえば、ヒュッゲ(Hygge)という言葉を日常的に「使う」ということは、しあわせに意識が向いているということなので、自然と「心地いいこと」に気持ちが向いていきます。
自分が使う「言葉」は、自分の「意識の矛先」そのもの。
人間の脳は、「意識を向ける」ことで、それを勝手に探そうとしてくれます。
その言葉を “ 使う ” ということは、自分の頭のてっぺんに、その内容をキャッチする「アンテナ」をポンと立てるようなものだからです。
ただ、人によって、何が「好き」か、何に「幸せ」を感じるかは、千差万別です。
その答えを知るために、自分に問いかけます。
“ 今日、どんなヒュッゲな時間を過ごしたい? ”
そして、心の声に耳を澄ませます。
- 読書しながら、お気に入りのマグカップでハーブティーを飲む
- アロマを焚きながらヨガをする
- ペットと触れ合って癒される
- 大好きな人たちと団らんを楽しむ
- ときめくインテリアに囲まれる空間をつくる
- 絵を眺めてぼーっとする
- そよ風、太陽の暖かさ、川のせせらぎ、色とりどりの花など、ゆったりと大自然の恵みを感じる
など、自分にとっての “ 居心地いい ” をイメージしてみます。
思い描いたイメージを、まるで本当にそうしているかのようにありありと感じて、味わいます。
イメージができたなら、実現しやすくなります。
そのヒュッゲな時間に向けて、アンテナが立つからです。
「気持ち」がそちらに向くと、「行動」も自然とそちらに向いていきます。
日常のささいな幸せを感じて、満ち足りた暮らしを日々送っていくためには、自分にとって、本当に「大切なモノ」や「大切な人」、「大切にしている時間」を “ まずは知ること ” が第一歩だなと感じます。
そのためには、いつもは外に向いている意識を、自分の「心地いいの感覚」や「好きの感覚」にフォーカスして、日常生活にある「喜び」を “ 積極的に感じにいける豊かな心 ” でありたいです。