
古来よりスタミナ食として親しまれてきたニンニク。
黒ニンニクは、その白いニンニクを熟成させてつくります。
添加物なしで自己発酵させるので、体に良くて栄養たっぷりです。
さらに、白いニンニクで匂いの元となっていたアリシンという物質は発酵過程でS-アリルシステインに変化するので、匂いを気にせずに食べられます。
黒ニンニクの栄養と効果
黒ニンニクには、システイン(爪、髪、肌の健康を保つ)、アリイン(強い抗酸化作用をもつ)、プロリン(コラーゲンの要素)、アラニン(肝臓の働きを強化)など様々な栄養がたっぷり含まれています。
中でも代表的な栄養成分が、「アルギニン」と「S-アリルシステイン」です。
アルギニン
アミノ酸の一種で、黒ニンニクにはアルギニンが豊富に含まれています。
アルギニンには、
- 成長ホルモンの分泌を促す
- 細菌やウイルスへの抵抗力を高めたり、がん細胞を攻撃する働き
- 傷の治癒や肌の健康をサポート
- 疲労回復
- 保湿
などの効果が期待されています。
S-アリルシステイン
抗酸化作用
現代社会は、大気汚染、食品添加物、たばこ、紫外線、酸化した油脂など、活性酸素が増える要因にさらされています。
特に、体内で、活性酸素が過剰になる酸化ストレス状態になると、集中力の低下や体の不調、様々な病気を引き起こす元となってしまいます。
体内の抗酸化システムによる活性酸素を除去する力は年齢とともに低下していきます。
そこで、抗酸化物質を含んでいる黒ニンニクなどの食品を利用して活性酸素を除去していくことも大切です。
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化
NK細胞は、ウイルスやがん細胞を攻撃してくれるリンパ球です。
S-アリルシステインは、このNK細胞が弱っているときに、活性化させて正常に戻してくれる働きがあります。
認知症予防
認知症の原因とされているタウタンパク質の蓄積を防ぐ働きがあるといわれています。
黒ニンニクは甘くて美味しい
黒ニンニクは熟成させることで、糖度が増して、ドライフルーツのように甘くなります。
しかも、やわらかい食感なので、食べやすく、毎日続けやすいのです。
また、発酵により、白いニンニク独特のにおいの元であった「アリシン」が「S-アリルシステイン」に変化して、アリシンの含有量が減るので、黒ニンニクはにおいが気になりません。
皮は煎じて飲む
黒ニンニクを食べた後の皮には、ポリフェノールがたっぷり含まれているので、すぐ捨てるのはもったいないです。
食べた後の皮は、お湯を注いで蒸らして皮茶にしたり、スープにしたりすることで、黒ニンニクの栄養を余すことなくいただくことができます。