目標達成という『最終的な行動』の前には、必ずその前に『その元となる行動』があります。
『その元となる行動』がないと、『最終的な行動』を行える環境がつくられないからです。
そして、『その元となる行動』の前には、必ずその前に『さらに、その元となる行動』があります。
遡っていくと、今の行動にたどり着きます。
「ある行動」と、「次の行動」は繋がっています。
なぜなら、一つの行動が、次の行動を生むための環境づくりだからです。
例えば、「明日は〇〇時に起きる」という目標を立てたとします。
この「明日○○時に起きる」は、結果です。
この結果を生むための『最終的な行動』は「二度寝をせずにすっきり目覚める」です。
『その元となる行動』は、「十分な睡眠時間を確保するために〇〇時に寝る」ことです。
「〇〇時寝る」をスムーズに実行するための環境づくりとして『さらに、その元となる行動』があります。
〇〇時に快適に寝入るためには、その時間に 気持ちよく眠気が訪れる必要があります。
つまり、寝る時間に 深部体温がちょうど下がるようにすればよいので、90分前に入浴するという行動が見えてきます。
さらに、胃の消化活動で浅い眠りにならないように、就寝3時間前には晩ごはんを済ませておくことも大切になってきます。
ということは、○○時には、晩ごはんの準備を始めたいので、夕方の買い出しは○○時に行って、その前までに仕事を済ませて、であれば家事は午前中に終わらせて・・・と遡っていくと、必ず今この瞬間にたどり着きます。
『今その流れをイメージしていること』こそが、結果から逆算していって、元となる行動をたどっていくと行き着く一番最初の行動であり、『大元になる起点の行動』です。
「○○時には、これとこれをする必要がある」「ということは、その前にはこれを済ませておく必要がある」という、今この瞬間の『決める行動』自体も、結果と密接につながっています。
行動のひとつひとつが、次の行動を起こすために必要な『環境づくり』なのです。
目標というゴールには、ひとつひとつの行動から生まれる『環境づくりの連鎖』によって近づいていきます。
そして、逆算することで、鍵となる重要な行動もはっきりするので、優先順位が明確になります。
途中で誘惑があったとしても、鍵を握っている各行動をする時間がなくなると判断できれば、その誘惑を後回しにすることができます。
もし、優先順位を把握できていなかったら、誘惑の方を先に行動して、鍵を握るはずの行動を 後回しにしてしまうかもしれません。
鍵を握る行動ができなければ、次の行動の環境ができていないのでゴールから遠ざかっていきます。
とはいえ、どうしても外せない緊急の用事が舞い込む場合もあります。
その場合は、ゴールへ向かうための最短ルートを通れなくなっただけなので、また別のルートを考えるという軌道修正をしていって、今この瞬間の行動に繋げます。
すべての行動は繋がっています。
今この瞬間に、目標に一歩でも近づくための行動そのものが『大元になる起点の行動』です。
その行動が、次の行動の環境をつくり、次の行動が、またその次の行動の環境づくりとなっています。
今この瞬間から、「行動が行動を生む」というゴールへ向けた「連鎖反応」がすでに起きているです。
そうやって、すべての行動がつながり目標達成という結果にたどり着きます。
ところが、人間は行動を断片的にとらえてしまい、今この瞬間は 結果と繋がっていないような錯覚をすることがあります。
「明日からすればいい」
「午後から本気になろう」
今の行動が「明日から本気になろう!と、決めたこと」では、「明日からやる」という結果に向けた行動しかしていないので、明日になっても「明日やる」という環境づくりしかできていません。
すべては繋がっています。
今この瞬間も、すでに何かの結果に向けて始まっているのです。