雑念を湧かせないようにするのは、本当に難しいです。
考えないようにすればするほど、どんどん湧いてきます。
よく瞑想の本には、呼吸に意識を向けると書かれています。
しかし、その日の気分や体調によっては、呼吸だけに意識を向けようとしても、知らない間に他のことを考えてしまうこともあります。
瞑想しようと思っても、雑念が湧いてうまくできないと、そのことにストレスを感じて挫折して続かなくなりがちです。
瞑想は、まず「どんな雑念が湧いてるのかに気づいたこと」でも、第一歩。
なぜなら、情報に追われてる日々を過ごしていると、普段は何を思考しているかすら意識を向けずに漠然と1日が流れ去ってしまうからです。
そして、瞑想を行うということは、自分の「呼吸が浅くなっているかどうかにも気づける」機会をつくれます。
忙しくて次から次へとやることが押し寄せてくる毎日だと、浅い呼吸になっていることすら気づけません。
そこで、この瞑想をする時間は、とにかく「深い呼吸を行う」ことを小さな目標にするというふうに、「ハードルを下げてみる」と気持ちが楽になります。
たとえ、雑念が湧いたとしても、それは雑念の存在の認識と、現れては消えるという現象に気づけたということで第一歩であり、とにかく「深いゆっくりした呼吸を行う」ことができれば、「良し」と考えます。
それだけでも、横隔膜が動いて、体に滞っている血液が全身を巡り、体がポカポカしてきます。
それを毎日続けていると、この雑念からこの雑念に移ったとか、この記憶の感情が関連して脳はこの雑念を湧かせたんだとか、徐々に雑念の現れ方にも慣れてきて、気にならなくなっていきます。
瞑想中に雑念が湧いたら、
① それに気づき
② 深いゆっくりした呼吸を行うことに、意識を戻す
を繰り返して、自分の中に訪れる静寂な時間を楽しんでいきたいです。