「やる気」と「依存」は表裏一体、ドーパミンが分泌されるトリガーをコントロールする

やる気依存もドーパミンによる本能です。

人は、「心地いい」「気持ちいい」という快感や満足を得る行動をするために、脳内でドーパミンという神経伝達物質が分泌されます。

満足や快感を期待したり、予測したりするだけでドーパミンは分泌されるのです。

この現象は、パブロフの犬でも有名です。

あるトリガーをきっかけに快感を思い出すと、かつて得た快感を期待してしまい、ドーパミンが分泌されるのです。

そして、何度もその快感を求めてしまいます。

なぜ、動物にはこのような本能が備わっているのだろうか?

原始時代にさかのぼって考えると、生きるために食べ物を手に入れるという過程で、ドーパミンがうまく作用することで、獲物や木の実を手に入れた時の快感を求めて、手に入りやすい場所や捕るためのパターンを記憶しやすくなっていたのかもしれません。

動物も人間もこの本能のおかげで生きるために必要な行動ができていると考えることもできます。

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ドーパミンが分泌されるタイミングとは?

では、現代において、ドーパミンが出るタイミングとはいつなのでしょうか?

たとえば、

  • 宝くじの当選への期待感
  • おいしいものを食べた時
  • スイーツを見て、おいしさを想像する時
  • ギャンブルで大当たりを期待させられる時
  • 恋人に会いたいと思っている時
  • 欲しいものを手に入れた時
  • 褒められたり、賞賛された時
  • 自分を認めてもらえた時
  • 新しい情報を求める時
  • 目標を立てて意欲が湧いている時
  • 目標を達成した時
  • ストーリーに感動した時
  • 綺麗な絵画や景色を見た時
  • 楽しいと感じる時

などです。

報酬を予期すると脳ではドーパミンが分泌され、報酬を手に入れるとドーパミン受容体と結びついて満足を得られているのです。

人はドーパミンによって、快感や満足という報酬を求めて行動をするようになっているのです。

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ドーパミンが過剰に分泌されると依存につながる

気をつけなければならないのは、苦労なく手に入れられる短期的な快楽です。

ドーパミンは快楽につながる刺激を受けることで分泌されます。

現代には強い刺激がたくさんあります。

強い刺激が続き、自分の許容量を超えたドーパミンが分泌されると、ドーパミン受容体が壊されてしまいます。

分泌されたドーパミンの量に対してドーパミン受容体の数が少ないと、期待していた満足ができないために、人はもっとドーパミンを分泌しようとして行動をとります。

同じ刺激では満足ができなくなって、より快感を求めて、そのモノやコトへの執着は加速します。

そして、ダメだと分かっていることをつい繰り返してしまいます。

渇望が生じている状態を「依存が形成された」と言う

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』”

そして、ドーパミンを出すためのエスカレートした行動は習慣になってしまいます。

それを無理にやめようとしても、衝動が抑えられないことも多いです。

自分で自分をコントロールできなくなっているのです。

同じ行動がやめられない時、意識をそのモノやコトへの執着から解放するために、ドーパミンの出るタイミングを把握することで自分を客観視します。

今、こういう期待をしてドーパミンが出ているからこの行動を無性にしたくなっているのだと、自分を高い次元から観察することで感情に流されないように努めます。

予期や期待につながるトリガーをコントロールすることで、行動をコントロールする

予期期待行動の原動力となります。

どのような予測をするかをコントロールすることによって、自分の行動をコントロールするのです。

人は、何か目標を立てている時に、ドーパミンが分泌され非常にやる気や意欲が湧いています。

しかし、せっかくやる気になっていたことでも三日坊主になってしまった経験がある方は多いと思います。

三日坊主になる原因の一つに忘れてしまって続かないということがあります。

やる気や意欲を維持するためには、望む行動の予測につながるトリガーを用意しておくようにします。

再度ドーパミンを分泌させて行動に移せるように、自分を取り巻く環境に工夫をして自分の行動をコントロールするようにします。

  • 文字で達成したい目標を書いて、必ず見るところに貼っておく
  • 翌朝のジョギングのための服を出して並べておくことで行動につなげやすくする
  • 夕食に作りたいメニューの下ごしらえを朝にしておくことで自炊を習慣化する
  • 翌朝に読みたい本を机の上に出しておくことで二度寝を防止する

つまり、未来から逆算してトリガーを用意するのです。

未来の自分へ向けたメッセージを残すのです。

こうすることで、常に先のことを考える習慣も身につきます。

この未来思考によって、後回しにしがちな人や、いつもギリギリになりやすい人も、計画的に物事をすすめるクセがつきやすくなります。

反対に、依存に対しては、やめたい行動の予測につながってしまうトリガーを自分の環境から排除するする必要があります。

まとめ

行動を無意識に行うと、人は楽な方に流されてしまいます。

望む行動、望まない行動を意識化し、依存していると気づいた時は、その行動をしたくなっている理由を考えるようにします。

何がトリガーになって、どういう快感を求めているのかを分析することで、自分を高次元から客観視します。

そして、未来にいる理想の自分と出会うために、自分にきちんと向き合い、自分の行動を賢くコントロールしていきましょう。

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