筋肉は熱をつくる

筋肉は、体内で熱を生み出します。
筋肉をしっかりつけることで、基礎代謝が上がり、体温が上がりやすくなるのです。
運動不足などにより筋肉が少ないと、熱を十分に作ることができません。
また、筋肉は、血液を押し流すポンプの働きもしています。
筋力の低下は、全身に栄養を運ぶ血液の循環を悪くしてしまうので、手足の冷えにもつながりやすくなってしまいます。
筋肉を増やして全身の血のめぐりを良くすることで、血行不良が解消され体が温まりやすくなります。
ですので、ボディビルダーの方の体温は高めだそうです。
綺麗な姿勢は筋肉を使う

猫背の姿勢や壁に寄りかかって立つのは楽ですが、膝をそろえて座ったり、まっすぐ背筋を伸ばして立ち続けるのは疲れます。
なぜなら、姿勢を正すには、筋力を使うからです。
逆に言うと、綺麗な姿勢でいるための筋肉がついていないからすぐ疲れてしまうともいえます。
つい楽な姿勢に頼りがちですが、冷え対策だと思って頑張りましょう。
そして、それこそが一番身近で所構わずいつでもできる最高の筋トレかもしれません。
さらに、正しい筋肉の使い方を習慣にすることで、コリにくい体にもなっていきます。
綺麗な姿勢を意識する
骨盤を立てて座る
背中を丸めて肩を前のめりにして、あごと頭が前に出る前かがみの座り方では、頭は約4~6㎏くらいあるので肩と首に大きな負荷がかかります。
頭を支えるために肩や首の筋肉を緊張させて、そのまま同じ姿勢の状態が長く続くと、筋肉が硬くなっていき、コリになってしまうのです。
頭を体の上にまっすぐのせると、背中と胸の筋肉を使ってバランスよく支えることができるので、肩や首だけに負担をかけません。
椅子に深く座り、背もたれに垂直になるように座ることで背筋を曲げずに座れます。
膝を閉じて椅子に座る

電車や会議、または訪問先でスカート姿の女性の膝が開いていると、だらしない印象になってしまいます。
座り方を意識せずに過ごしていると、いざ膝を閉じて座ろうとするときに、とても疲れます。
そこで、普段から太ももの内側の内転筋を使って座る習慣をつけていきましょう。
内転筋が弱いと、座るときに膝が開いてしまうだけでなく、太ももの外側の筋肉を使うのでO脚になりやすくなります。
内転筋を鍛えて、外側と内側の筋肉のバランスがとれることで、足をまっすぐに保てるようになるだけでなく、歩くときの骨盤も安定します。
骨盤が安定することで全身を安定させることにもつながります。
重心移動をスムーズにしなやかに歩く
あごを引いて、背筋を伸ばしてまっすぐ立つ
背筋が伸びていると、内臓が正しい位置に収まるので、胃や腸の働きもよくなります。
前のめりにならないように、重心はくるぶしの下辺りです。
耳、肩、骨盤、くるぶしが一直線に並ぶように立ちましょう。