人の体重の約8%が血液です。
血液は、食べ物から取り出された栄養や呼吸によって取り込まれた酸素を体の隅々まで運び、二酸化炭素や老廃物を回収しています。
ですので、血行が悪くなると、栄養や酸素が体の隅々に行き渡りにくくなり酸素不足になるばかりでなく老廃物が体内にたまりやすくなってしまうのです。
その結果、冷え、むくみ、乾燥、頭痛、疲労物質の停滞によるコリや腰痛となって体にあらわれるのです。
では、血行が悪くなる原因とはなんでしょうか?
血行不良の原因とは?
運動不足
血液は筋肉を動かすことで体の隅々まで循環させることができます。
ですので、運動をしないと筋肉を動かさないので血液のめぐりが悪くなります。
筋肉の凝り
筋肉の凝りは、運動不足や長時間同じ姿勢を続けるなどにより動かさないことで、固まって緩められなくなってしまった状態です。
筋肉が凝ると、血管は圧迫され血流が悪くなります。
特に、デスクワークなどで背中を丸めて前かがみの座り方を長く続けると肩と首に大きな負担がかかります。
頭を支える肩や首の筋肉は、緊張した状態が続くことで硬くなってしまいます。
そして肩の周りの筋肉の血行が悪くなり肩こりとなるのです。
他にも凝りやすいのが足裏の筋肉です。
心臓から一番遠く、重力によって血液が上へ流れにくいので、足裏マッサージなどでほぐすようにしましょう。
食生活の乱れ

野菜や豆類などの必要な栄養素が不足すると、筋肉の働きが悪くなり血液のめぐりが悪くなってしまいます。
自律神経の緊張
ストレスなどで自律神経が緊張してしまうと、血液を正常に循環させる調整機能がうまく働かなくなります。
血管が収縮し締め付けられることで、血液が流れにくくなってしまう可能性があるのです。
血行を良くする対策とは?
質の良い睡眠をとる

質の良い睡眠をとることで、血管の修復や再生がすすみます。
逆に睡眠の質が悪いと血管は収縮したままとなり血行は悪くなります。
血行不良は安眠を妨げるので悪循環となってしまいます。
ゆっくり深呼吸をする
一日中ストレスにさらされていると体もこわばってしまい血行不良になりやすくなります。
寝る前などに、お気に入りの音楽を聴きながらゆったりと深呼吸してリラックスをする時間をつくりましょう。
横隔膜を上げ下げする腹式呼吸で深呼吸をすることで副交感神経が優位になり、手足の先まで血液が流れやすくなります。
運動習慣
体を動かすことで筋肉が熱をつくり体が温まり、血流も促進されます。
ヨガやウォーキングなど、毎日少しでも何か運動する習慣を取り入れましょう。
体を温める
湯船にゆっくりと浸かったり、足湯、カイロ、蒸しタオルなどで体を温めることで、血行が促進されます。