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消化スピードが異なる食材を一緒に食べると、腸内で腐敗する

消化の早い食べものと、消化の遅い食べものを 一緒に食べると、腸内で発酵や腐敗が繰り返されてしまう。

『腸がすべて』の著者であるフランク・ラポルト=アダムスキー氏は、食べものが消化管を下りてくる消化スピードを研究していました。

すると、食材の種類によって 消化スピードが異なっていることが分かったのです。

食材を3つのカテゴリーに分けると、

ファスト(消化の速い食品)・・・消化管を30分ほどで通過する

スロー(消化の遅い食品)・・・消化に8~10時間かかる

ニュートラル(どちらでもない食品)・・・一緒に食べた食品の消化スピードを速める

『腸がすべて:世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』フランク・ラポルト=アダムスキー著

となります。

このうち、ファストとスローの食材を組み合わせて食べると、消化管の流れが急激に悪くなるそうです。

通常なら4~5時間で終わるはずの消化に、18~24時間もかかってしまうこともあるそうです。

そうなると、消化管に食べものが長く留まることになるので、腸内で発酵や腐敗が繰り返されます。

その結果、腸に有害な汚れがこびりついて、通常の10倍もの毒素を発生させます。

これらの毒素が、肌荒れや便秘など、様々な体調不良を引き起こすといいます。

本書では、具体的に「ファスト」と「スロー」と「ニュートラル」の食材(※著者独自の研究・実績に基づいた分類)が紹介されていました。

ファストに分類される消化の速い食材は、ほぼすべてのフルーツ(ただし、ココナッツやアボガドはスロー)です。他にも、ハチミツやメープルシロップ、ヨーグルト、緑茶、トマト、カボチャ、パプリカ、唐辛子、カレー粉などもファストになります。

スローに分類される消化の遅い食材は、ファスト以外のほぼすべての食品となっています。野菜(ただし、タマネギ、茄子はニュートラル)、穀物、肉・魚・豆類などのタンパク質、ナッツ類、海藻類ですので、私たちが普段食べるほとんどの食材はスローになります。

ニュートラルに分類されるどちらでもない食材は、油、酢、ワイン、ビール、珈琲、紅茶、牛乳、砂糖、ビターチョコレートです。他にも、ニンニク、タマネギ、茄子、エシャロット、バジルなどのハーブ、わさび、胡椒、マスタードなどのスパイス(ただし、カレー粉、パプリカパウダーはファスト)もニュートラルになります。

一回の食事では、ファストとスローの組み合わせを避けて、腸の流れの促進剤であるニュートラルの食材をうまく活用することで、消化管の流れはスムーズになります。

また、食事ごとの間隔をしっかり空けることで腸が休まり、自ら腸内を掃除して機能を回復させてくれます。

  • ファストのあとにスローを食べるときは、最低1.5時間以上をあける
  • スローのあとにファストを食べるときは、最低4時間以上あける

今までは、食べ合わせというと、栄養の吸収面からの組み合わせがよく知られていましたが、今回は「消化スピード」いう観点からの組み合わせだったので新鮮な驚きがありました。

ただ残念なことに、トマトやカレー粉がファストに分類されるとなると、トマトソースパスタやカレーライスがNGとなってしまいます。

いきなり全部この通りに実行するとなるとハードルが高いので、何日かおきとか、体調が良くないときはファストとスローを組み合わせないなどの配慮をしながら、腸を労わる食事を心がけていきたいです。