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歯が溶けるのを防ぐ!「再石灰化」を促す習慣

「酸」は、歯のエナメル質を溶かしやすいので注意が必要です。

エナメル質を修復して、再石灰化を促してくれるのが「唾液」です。

やはり、「よく噛む」ことは、何歳になっても「自分の歯でおいしく食べる」ための第一歩です。

まず、「酸」 によって歯が柔らかくなってしまう「 酸蝕さんしょく 」という状態があることを知っていきます。

酸蝕(さんしょく)とは?

酸蝕とは、「酸」が歯に触れることで起こる現象です。

食べ物や飲み物に含まれている「酸」だけでなく、胃酸が逆流することも酸蝕の原因になります。

歯のエナメル質の表面は、「酸」に触れることで一時的にやわらかくなってしまいます。

その時に、歯磨きをしたり、舌が歯に触れたりすることで歯のエナメル質がダメージを受けてしまうのです。

酸蝕による歯のエナメル質への影響として、歯の黄ばみ光沢がなくなる歯の先端が半透明になる知覚過敏などがあげられます。

「酸」が多く含まれる食べ物や飲み物とは?

では、どのような食べ物や飲み物に「酸」が多く含まれているのでしょうか?

レモン、梅干し、酢漬け、クエン酸、ビタミンC、キウイ、グレープフルーツ、オレンジ、トマト、果汁飲料、黒酢、炭酸飲料、ワイン、マヨネーズなどに含まれています。

酸蝕歯を防ぐには?

歯磨きの時には、強く力を入れすぎないことが大切です。

ブラッシングの圧が強すぎると歯のエナメル質は摩耗しやすくなります。

ゴシゴシ磨かずに、歯ブラシの毛先が軽くたわむ程度の力で歯にあててブラッシングをするように心がけていきましょう。

酸性度が高いジュースを飲む時にはストローを使うことで、できるだけ歯に触れないように飲むことができます。

酸の強いフルーツなどを食べた後は、口の中をアルカリ性の食べ物や飲み物で中和することが効果的です。

アルカリ性飲料であるお茶や、乳製品である牛乳チーズも口の中をアルカリ性に傾けてくれるそうです。

特に、ハードタイプのチーズを食後によく噛んで食べることで、チーズに含まれているリン酸カルシウムが脱灰を防いで再石灰化を助け、カゼインがエナメル質を保護するといわれています。

そこで、一番大切なのは、唾液もしっかり出して、歯の再石灰化を促進することです。

歯の再石灰化を促す

私たちは、食事をすると口の中が酸性になります。

それを中性に戻してくれるのが唾液なのです。

唾液の中には、カルシウムやリンなどのミネラルが含まれており、それが脱灰した部分に補給されることで、エナメル質を修復する再石灰化が起こり歯を健康な状態に戻してくれるのです。

唾液は、年齢を重ねたり、ストレスなどによって分泌量が減ってしまうこともあります。

普段から、唾液をたくさん分泌させることが歯を健康な状態に保つために重要です。

唾液をたくさん分泌させるには、よく噛んで唾液腺を刺激することが有効です。

とはいえ、ダラダラと長時間にわたって食べたり飲んだりして常に口の中に食べ物や飲み物がある状態にしていると、唾液による中和作用が追いつかないので、口の中では酸性の状態が維持されてしまい、その間に脱灰が進んでしまうのです。

間食の回数を減らしたり、ダラダラと飲んだり食べたりしないことで、唾液の中和作用がしっかり働くための時間を作る必要があります。

もちろん、菌によっても糖から酸が作り出されて口内が酸性になり脱灰が進んでしまいます。

それが、むし歯です。

ですので、唾液がきちんと歯に接するように、ブラッシングでプラーク(歯の表面で増殖した菌の塊でありねばねばして歯にしっかりくっついている、舌で触れるとザラザラしている)を除去することが必要です。

口の中を「長く酸性の状態にしない」ことで、酸蝕やむし歯による脱灰の時間を減らしていく。

「自分にできること」があったのに、それをしないで後悔することほど悔しいことはありません。

いつまでも、“ 自分の歯 ” でおいしく食べていくためには、自分にできる「歯を守る習慣」を大切にしたいと感じています。