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血液の「半分」がお腹に溜まっている。横隔膜を動かして、全身に押し流す

浅い呼吸」では、横隔膜があまり動かないので、お腹の周辺に血液が溜まっていくといわれています。

健康な人でも、約半分の血液がお腹に溜まっているそうです。

血液は、体中に 栄養と酸素を運んだり、老廃物や二酸化炭素を回収してくるという 重要な役割があります。

約半分もの血液を ずっとお腹に溜めたままだと、全身の血流が滞り、体の細部まで 新鮮な酸素が 届かないことになります。

そして、回収されない古い血液が 身体に溜まったままになるので、肌荒れや疲労など、あらゆる不調を引き起こします。

血行不良は、万病の元です。

全身の血流が悪くなり、手や足の先の毛細血管まで酸素が届きにくくなることで、末端の冷えの原因となってしまいます。

このような、お腹に溜まった血液を押し流してくれるのが、「深い呼吸」です。

「深い呼吸」をゆっくり 繰り返していると、手足がポカポカしてきた経験はないでしょうか?

横隔膜」が、しっかり上下に動かされたことで、溜まった血液が押し出されて、手足の末端に届いたからです。

横隔膜は、呼吸をするときに使われる筋肉のひとつです。

深い呼吸をすることで、横隔膜が大きく上下に動いてポンプの役割となり、肝臓や腸などの内臓を圧迫して、お腹に溜まった血液を循環させてくれるのです。

血流がいいと、細胞の新陳代謝の向上や、女性ホルモンの分泌の促進で、肌の調子が良くなったり、免疫力強化で風邪の予防になったり、脳への血流も良くなって頭もスッキリしていきます。

呼吸の方法には、胸を膨らます「胸式呼吸」と、お腹を動かす「腹式呼吸」があります。

日中の活動時は、胸式呼吸で 交感神経を優位にして、寝る前に 腹式呼吸で 副交感神経を優位にすることが自然な呼吸のリズムであるとも 言われています。

やる気を出したいときや、リフレッシュしたいとき、運動のパフォーマンスを上げたいときなどは、胸式呼吸をすることで交感神経を活発化させます。

逆に、気持ちが高ぶっているときや、イライラを落ち着かせたいとき、ストレスを感じているとき、緊張を静めたいときなどは、ゆっくりと腹式呼吸をすることで、副交感神経が優位になるので リラックスしてきます。

自律神経の安定には、交感神経と副交感神経のバランスを保つことが大切です。

【胸式呼吸】は、肺全体を使うので、肺活量をアップさせることができます。

鼻から大きくゆっくりと息を吸います。

この時に、肩が上がらないように気をつけながら、肋骨を前後左右に広げるように空気を取り込みます。

これにより、横隔膜が動きます。

吐くときは、鼻からゆっくり長く息を吐き出します。

【腹式呼吸】は、横隔膜を上下に大きく動かすのが特徴です。

腹式呼吸は仰向けの方が行いやすいですので、ベッドで横になったあとの眠る前に行うと楽にできます。

仰向けの状態で、鼻から吸ってお腹を膨らませて、口からゆっくりと長く吐き出しながらお腹がへこんでいくのを感じます。

腹式呼吸で副交感神経が優位になるので、ぐっすり眠るためにも眠る前は腹式呼吸が最適です。

何事もバランスが大切で、どちからに偏りすぎるのではなく、自分の体調に耳を傾けながら胸式呼吸も腹式呼吸もうまく取り入れていくように心がけたいです。