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「自分で」考えた?誰かに決めてもらった?

私が子供の頃、親が何でも決めていました。

「私はあっちがいい」と言うと、「こっちにしなさい。お母さんに任せていれば間違いないの!」と返ってきます。

その当時は、“ そうなんだ。私はまだ世間を知らないだけで、こっちの方が正しいのかな。” と、諦めていました。

「子供のことは親が決める」は、子供はまだ判断能力が未熟なので、当然と言えば当然です。

しかし、その習慣の悪影響が後々に効いてきます。

自分で決められなくなるのです。

なぜなら、それまでずっと誰かに決めてもらっていたので、自分で決めるのが不安だからです。

また、急に「自分の頭で考えなさい」と言われても、「どうすればいいのか分からない」となるのです。

大人になっても、その影響は続きます。

  • 指示待ち人間になってしまい、自分で考えて動けない
  • すぐ答えを教えてもらおうとする
  • 誰かの言うことを鵜呑みにする
  • 他人や環境のせいにして、被害者意識が強くなる
  • 問題が起きても、自分で物事を分解して原因追及しようとしない
  • 儲け話やうまい話に飛びつく

これらすべて、自分にも当てはまっているかもしれないと、あらためて考え直しました。

自分の頭で考えるという習慣は、その後の人生を大きく変えるはずです。

では、そのためにどうしたらいいのか?を考えました。

①まずは、知識を増やすこと

知識があれば「もし、こうなったらこうなるので、今のうちにこうしておく」など、予測がパッと思いつくようになります。

仕事に対しても、日々の業務の中に無駄を見つけ効率的な方法を上司に提案したり、起こりうる問題を予期して今のうちに対策を講じる相談など、自分から動いていけます。

本をたくさん読むことが効果的なのはもちろんですが、幸い今はYouTubeやオーディオブックなどで、通勤中や家事の合間でも、手軽に知識を増やすことができます。

「なぜ?」を大切にすること。

ネットやニュースの情報だけでなく、誰かのアドバイスに対しても、「本当にそうかな?」「こういう方法もあるのでは?」と疑問を持つことは大切です。

「疑問を持つ」は、決して、むやみに疑うことではありません。

「その情報は本当に正しいのか」、「全体の一部分を切り取っているだけではないのか」と、いったん距離をおいて鵜呑みにしないということです。

儲け話やうまい話にこそ、「なぜそう言えるのか?その根拠を自分でも調べてみよう」と、立ち止まる必要があるのは言うまでもありません。

「なぜ?」を大切にすることで、誰かからの提案に対しても “ なぜその方法がいいのかを自分でも情報収集して、自分なりに考えて、納得するまで突き詰めたい ” と思えてきます。

トヨタ自動車の教えに、こんな言葉がありました。

人を責めるな、仕組みを責めろ

誰かのミスであったとしても、その人を責める前に、その問題が起きた環境の方に注目することの大切さ。

自分で考える習慣があることで、人を責めるよりも、仕組みの改善を考えることに意識が向くので、被害者意識が生じません。

たとえ何か問題が起きた時でも、一つ一つ出来事を分解して、原因は何かを推測していく癖もついてきます。

人生の主導権は、常に自分においておく。

Paddle your own canoe.(自分のカヌーは自分で漕げ。)

自分のオールを誰かにまかせてしまっていないかを、今一度考えるきっかけとなりました。