「結果」がいつ実現するかは、コントロールできません。
しかし、「行動」であれば、いつ実現するかを自分でコントロールすることができます。
「結果」は、「向かう先」でしかありません。
どこに向けての行動であるのかを指し示す「方向性」であり「コンパス」です。
当然、コンパスなしに航海に出ても迷ってしまうように、結果という向かう先が分からなければ、どんな行動をすればいいのかも見えてきません。
結果という向かう先があるからこそ、自ずと「なすべき行動」が決まってきます。
そして、いったん向かう先が定まったら、日々の目標として意識すべきなのは、「結果」よりも「行動」です。
例えば、
- 〇〇キロ痩せる
- 英語を話せるようになる
というような結果を目標として日々を過ごしても、いつ その結果が実現するのかは 分かりません。
実現の日があまりに遠いと、途中で挫折してしまいます。
一方、
- 30分ジョギングをする
- 間食をしない
- 腹八分にする
- 英語の音読を1ページする
- 海外ドラマを英語字幕で1本見る
など、自分が確実に実行できる行動を日々の目標とします。
行動が目標であれば、いつ その目標が実現するかは分かります。
その行動を実行した時が、目標が実現される時だからです。
結果がどうなったのかというような、不確実なことにはなりません。
その行動を「実行したのか?」「実行しなかったか?」という『確実な2択』なので、決めた行動さえ実行すれば目標は達成されます。
すると、その度に達成感を得られて、モチベーションが持続します。
それを毎日繰り返します。
その毎日の延長線上のどこかで、結果はタイミングを見計らって訪れてくれます。
それがどこかを言い当てることはできません。
できるのは、「行動を繰り返すことだけ」です。
いつ実現するのか分からないことを目標として、毎日を過ごしてもモチベーションが続きにくいので、いつ実現するのかが明確に分かる「毎日の行動」を「目標」とするのです。
もし、三日坊主になって行動が続かなければ、目標の行動をもっと細分化します。
もっと小さな目標にするのです。
先ほどの例えで言えば、
- 5分だけジョギングする
- 間食したくなったら、クッキーではなくナッツにする
- 小さなお椀やお皿にしてみる
- 英語を1文だけ音読する
- 海外ドラマを英語の字幕で10分だけ見る
など、どんどんハードルを下げていって、自分にとって「これなら絶対できる」という最小単位にまで、行動のストレスを小さくしていきます。
この「絶対できる」という自信と、「実際にできた」という達成感によって、自己肯定感は上がっていき、楽しくなります。
楽しくなると、行動は勝手に増えていきます。
結果がいつ訪れるかは、「運」です。
行動ができたどうかは、「実力」です。
結果がいつ実現するのかは、「タイミング次第」です。
行動がいつ実現するのかは、「自分次第」です。
コントロールできるのは、結果ではなく、毎日の行動です。
その毎日の行動が、習慣となります。
その習慣によって、結果という「運」が運ばれてきます。
行動がなければ、結果もありません。
「行動しながら」、機が熟すのを「待つ」ことが大事だなと感じています。