よく、時間を『使う』という表現をします。
それだと、
自分の持ち時間を “ 切り取って減らしていっている ” ような、時間を “ 消費している ” 感覚
と、なります。
そうなると、「人生の残り時間は、あとこれだけしかない」とか、「あっという間に楽しい時間が過ぎてしまった」という言葉の選択になり、いつも何かに急かされているような、追われる感覚になります。
もし、時間を『 受け取る 』と考えると、
まるで自分の中に “ たまっていく ” ような、 “ 満たされていく ” 感覚
と、なります。
そうなると、「人生の中で、幸せな時間を振り返ってみると、こんなに受け取っている」とか、「心地よい時間を与えてもらえた」という言葉の選択になり、しあわせな時間が自分の中に入ってきて溜まっていくような、心が満たされていくという感覚になります。
「解釈」が変わることで、「自分から出てくる言葉」も変わります。
『使う』と減りますが、『受け取る』と溜まります。
溜まっていくと、その器は、満たされていきます。
「心の空間」も、しあわせな時間を『受け取る』ことで満たされていきます。
しあわせな時間を『受け取る』ために、自分の感覚をしっかり働かせる必要があります。
なぜなら、無意識に過ごしていると、時間はただ『過ぎていく』からです。
せっかくの楽しい時間も『過ぎていく』と考えると、流れていって遠くへ行ってしまうイメージになります。
しあわせな時間を、心に『溜めていく』ためには、今この瞬間に集中して、五感を働かせて、その瞬間瞬間を本気で味わいにいかないと、記憶に残りにくいです。
時間を『受け取る』のは、記憶に『刻み込む』ためです。
たいせつな時間を知り、ないがしろにせずに、しっかり感じて、受け取っていく。
- 美しい自然が織りなす雪月風化
- おいしく食べることができる喜び
- 大切な人と一緒にいられること
など、目の前にある “ たいせつな時間 ” を、五感でしっかりと味わうと、心に刻み込まれていきます。
しあわせな時間が心に刻み込まれていくにつれて、その分、心の空間に溜まっていきます。
そうすることで、「あの時間をもっと大切にすればよかった」という後悔もしなくてすみます。
その時間を本気で過ごしているからです。
後悔は、本気で過ごさずに、無意識に過ごしてしまっているときに起こります。
『受け取る』と考えることで、プレゼントされたような感覚になるので、自然と “ しあわせな時間をありがとう ” という感情にも満たされるなと感じています。