過去の思い出が美化されて、現在と比べてしまうことがあります。
物思いに耽ったり、ノスタルジーに浸るのは楽しいものです。
懐かしいという感情は、安心感や 幸福感を与えてくれるからです。
ノスタルジーは、重力のように、人の心を引き付ける 強い力があります。
しかし、どんなに楽しかった過去であっても、過ぎ去ってしまっていることには変わりありません。
多くの時間を費やして「あの時は良かったなぁ」と感じていると、過去がピークとなって、現在よりも、その思い出に しがみついてしまいます。
その状態では、「現在」は、楽しい旅が 終わったあとのようになってしまいます。
これから、もっと楽しいことが待っているのです。
感情に突き動かされることで、人は行動を起こします。
連れて行ってもらいたい未来に意識を置くことで、ワクワクした感情がつくられます。
脳は どうしたらそこへ行けるかを考え始めます。
すると、「現在」は、その未来に行くための「通過点」であることが分かります。
まだ、楽しい旅の 真っ只中なのです。