「たったこれをするだけでOK!」というような、ウルトラCの方法はありません。
何かうまくいかないことがあったとしたら、それは、「その方法ではうまくいかないということが分かった」ということなので、行動を練り直し、何度も試していくだけです。
私は失敗したことがない。ただ、一万通りの、上手くいかない方法を発見したのだ。
トーマス・エジソン
このときに、自分を責めたり、落胆して、うまくいかない理由を「自分」に向けても意味がありません。
ましてや、親や他人を責めたり、憤りを感じたり、うまくいかない理由を「誰か」に向けても、解決には決して至りません。
「〇〇のせいだ」と結論づけてしまうと、思考停止して、それ以上考えなくなるからです。
誰のせいでもありません。
できなかった理由を、「自分」や「誰か」に向けるのではなく、「方法の改善」に向けるのです。
たとえば、何か決めていた行動が継続しなかったとしたならば、「なぜ、継続しなかったのか?」を冷静に原因を分析します。
- 時間がなかったのか
- 忘れていただけなのか
- 面倒に感じて、すべき行動を「しない」と判断したなら、そのときの「気持ち」を思い出す
次に、
「どうしたらできるのか?」
を、考えます。
- 時間がないなら「何をやめるか」を決めて、時間を空ける工夫をする
- 忘れていたなら、チェックリストをつくって思い出せるようにする
- そもそも面倒に感じたなら、もっとスモールステップにして、一連の行動をさらに分解して「これなら絶対できる!」という行動単位まで小さくする
など、練り直しを続けているうちに、「自分に合った方法」が出来上がっていきます。
というよりも、自分に合う方法になるまで、練り直しを続けるのです。
行動が定着するまで、手を変え品を変え、考え続けるのです。
「私はこうしてうまくいきました!」というような、よく雑誌に載っている手法や、誰かのノウハウを知って、「それいいね!」と思ってマネしようとしても、続かないことが私は多々ありました。
それは、その人には合っている方法だから、うまくいっているのであって、自分にも合うとは限らなかったからです。
きっと、その人も、そこに辿り着くまでには幾度となく試行錯誤を繰り返してきたはずです。
先人の教えやみんなのノウハウを参考にさせていただきながら、既にある「型」や「動作」を学ぶ。
そこからさらに、「自分に合う方法にしていくまでの作業」が必要です。
守破離でいう、「破」と「離」のような、教わったことをベースに工夫しながら独自のスタイルを作り、独自の世界を創造していく段階です。
自分に合う方法になるまで、考えて考えて、トライ&エラーを繰り返して、自分の感覚と向き合いながら、探求していく。
運命を分けるものがあるとすれば、それは「才能」ではなく、「考え続けるかどうか」ではないかと思っています。
叶えたい願望があるときや、ダイエットでも、受験勉強でも、株式投資でも何でもそうですが、「たったこれだけで大丈夫!」という裏技はないからです。
「誰でも確実にうまくいく!」ような聖杯はないんだと受け入れることで、外に探すのをやめて、ようやく自分と向き合う準備ができるように感じています。