未来を変える第一歩は、「自分に質問をする」です。
いつもと同じ行動パターンにならないために「未来を切り替える質問」をするのです。
つまり、脳内のセルフトークを、“ 今までと同じにしない ” ということです。
人の行動パターンの9割は、昨日と同じことの繰り返しだと言われています。
この脳の仕組みが、同じ毎日の繰り返しを感じさせる要因の一つかもしれません。
この「自分に問う」には、大きな力があります。
なぜなら、脳は質問を投げかけられると、勝手に答えを探し始めるからです。
ということは、自分を導きたい方向へ、自分の意識を向けるための質問をすることで、人生の舵をとっていけます。
逆に言うと、やめたい習慣がある場合に、自分に何も問いかけをしないと、脳は「このままでいいんだな」と判断するので、そのまま目の前の刺激に反応して流されてしまいます。
その結果、昨日の9割の同じことを繰り返します。
そして、流されるということは、自己コントロール感がない状態なので、現実が思い通りにならない感覚が強くなり、人生にも不安を抱きやすくなってしまいます。
私がよく使う自分への質問は、
“ もし、 ~ だとすれば、どうなるだろう? ”
です。
例えば、こんな時に使います。
私は、朝、布団から出るのが苦手でした。
頭の中では葛藤が繰り広げられます。
「まだ眠いし、寒いし、布団のぬくもりから出たくない。でも今起きないと朝バタバタすることは分かってる。でも・・・」
つまり、頭の中で渦巻いているネガティブな感情に、意識が囚われてしまっています。
そこで、捕まっている意識を解放するために、
“ もし、 ~ だとすれば、どうなるだろう? ”
と、自分に問いかけます。
「もし今、サッと布団から出て、行動を開始すれば、どうなるだろう?」
- いつもならこのまま布団でダラダラするところを、今すぐ起きれば、ゆっくり挽きたてのコーヒーを淹れる時間ができるな
- 今日やることリストに早めに取りかかることができるから、気持ちに余裕ができるな
などと、「いつもの延長線ではない未来」を想像していく中で、頭の中から「ネガティブな意味づけ」よりも「ポジティブな意味づけ」の量の方が多くなってきたときに、「むしろ早く布団から出て行動を開始したい」という気持ちに自然と向いていきました。
この「質問」をする前までは、毎日ギリギリまで布団から出ないことの繰り返しでした。
当然、朝の準備はバタバタして、約束の時間にも遅れがち。
自分へ「問いかけ」をすることで、そんないつものサイクルへ向かう道とは、違う道に進めるようになったのです。
この「未来を切り替える質問」は、いつもの延長線上から抜け出したいときや、ダイエット、転職、語学学習、趣味など、いろんな場面で新しい道へ導いてくれます。
「自分への質問」は、線路の分かれ目にある、電車の「行き先を切り替えるためのスイッチ」のように、未来を切り替えてくれることを実感しています。
このスイッチひとつで、行き先がまったく別の方向になるなんて本当に不思議です。
人生は、広い海原。
私たちは自分の船に乗って、海を漂っています。
舵をとらないと、波に流されてしまいます。
そして、その舵は、誰にも任せてはいけません。
自分で舵をとることで、自分の好きな島へ、自分で選んで行くことができます。
自分の行きたい方向に舵をとれるのは、他の誰でもない「自分だけ」です。
一年の始まりである今日、改めてそう感じました。