「朝起きてすぐは、ニュースやSNSを見ないようにしよう!」という朝習慣を、よく耳にします。
「朝の感情」が、その日の一日に影響を及ぼすからです。
ニュースは、性質的にネガティブな内容が多くなってしまうのと、SNSは、他人と自分を比べてしまうきっかけになりやすいので、朝一では見ない方がよいのだそうです。
脳は入ってきた「言葉」や「映像」を素直に吸収するので、どんな「言葉」や「映像」を自分に聞かせたり見せたりするかが大切です。
とくに「朝の気分」は、一日のスタートなので、その日の一日に影響を与えるので、より大切です。
そこで私は、「朝のルーティン」をつくりました。
自分の「朝の感情」を、湖の水面のようにフラットにして、「いい感情」にしていくためです。
不思議なことに、「いい感情」が湧くと、今日一日に「いい予感」も感じてきます。
私は、この「いい予感」の感覚を脳で感じるために、目を閉じて、晴れ渡った青空と、カモメの鳴き声、広がる海、心地よい風のイメージを “ 使って ” います。
そのイメージの中で、“ いいお天気で気持ちいい! ” と心の中でつぶやきます。
なぜ、イメージだけで、本当に「気持ちいい気分」になってくるのか?
おそらく、脳では、このときに「セロトニンなどの幸福に関する脳内物質が分泌」され、その脳内物質が、「感情」に影響しているのだと思っています。
自分が “ 気持ちいい ” と思う景色を想像をすることで、セロトニンが分泌されます。
セロトニンは、幸福ホルモンとも呼ばれ、しあわせ感情にしてくれます。
どこまでも広がる海と、すがすがしい青空を眺めるイメージによって、この「しあわせ感覚」に満たされることで、なぜか最高の一日になりそうな「予感」を感じてくるのです。
その湧き立ってくるような「いい予感」を感じながら、一日をスタートさせます。
ポイントは、本当に自分が気持ちいいと思うイメージをして、気持ちいいと “ 本当に感じること ” です。
なぜなら、イメージなしで、「気持ちいい!」「最高な一日!」と、ただ単につぶやいても、無理やりポジティブにしているような感覚になり、心の声は「いやいや、そうは言っても・・・」と、気分と言葉のギャップに冷めた気持ちになってしまったからです。
イメージをするという「作業」は、手間がかかりますが、“ このイメージ作業が鍵を握っている ” と思っています。
イメージで、気分が変わるからです。
BGMをかけながらイメージすることで、より一層「いい予感の感覚」を思い出しやすくなります。
私は、海辺が好きなので、カフェ風の音楽をかけて、海が見える窓辺で立っているところを、朝はいつも想像しています。
脳は、不思議なもので、そうイメージをすると、本当にそんな気分になってきます。
ですので、逆のパターンには要注意です。
朝からネガティブな言葉を “ 聞き続けたり ”、心の声で自分を責める言葉などを “ 言い続けると ”、脳はそれを真に受けてしまいます。
脳は、主語を考慮しないので、その言葉のイメージを、全部自分ごととして、とらえてしまうからです。
イヤな気分になるのは、おそらく、 脳では、このときに「コルチゾールなどのストレスに関する脳内物質が分泌」され、その脳内物質が「感情」に影響しているのだと思います。
朝は、「いい感情」へとコントロールしていくために、朝のルーティンを大切に感じています。