茶葉の香りを楽しみながら、淹れたての緑茶をゆっくりと飲む、そんな朝のひと時はいかがですか?
朝茶にまつわる言い伝え
朝茶には古来より様々な言い伝えがあります。
「朝茶はその日の難逃れ」
朝にお茶を飲むことで、その日の災いから逃れられるという言い伝えです。
「朝茶に別れるな」
”朝茶はその日の難逃れ”からも分かるように、朝茶はその日を災いから守ってくれるので、朝にお茶を飲むことを忘れないようにという注意喚起です。
「朝茶は七里帰っても飲め」
お茶を飲まずに旅に出てしまっていたとしたら七里の道を戻ってでも飲むべきだという言い伝えです。
それほど、その日を災いから守ってくれるお茶を大切にしましょうということです。
出かける前には忘れずにお茶を飲みましょう。
※七里=約27.4㎞
「朝茶は福が増す」
朝にお茶を飲むことで、幸運が訪れるという言い伝えです。
一方、『宵越しのお茶は飲むな』という注意を促す言葉もあります。
使用後の茶葉を急須に入れっぱなしにして一晩おいて、また翌日に使うというのはいけません。
使用後の茶葉は抗菌作用のあるカテキンが流失しているので傷みやすく、残留カテキンは酸化してタンニンになります。
その過剰なタンニンにより胃が荒れて消化不良を起こす可能性があるのです。
お茶を楽しむときは、その都度、新鮮な茶葉を使いましょう。
また、空腹時には濃い緑茶は飲まない方が良いともいわれています。
それは、濃い緑茶にはカフェインやタンニンが多く含まれるので胃への刺激が強くなるからです。
緑茶の効能
緑茶には以下のような効果が期待できます。
- 食中毒予防
- 虫歯予防
- 血圧や血糖値の降下効果
- 胃腸の働きを促す効果
- 抗ウイルス効果
- アルカリ性食品なので体が酸性化した際にバランスをとる効果
- ヒスタミンが出るのを防ぐ
- 口内の細菌繁殖を防ぐ
- 活性酸素に効く
病気の原因の多くは活性酸素が増えすぎたことで起きる酸化ストレスです。
活性酸素が増える要因として、大気汚染、排気ガス、紫外線、食品添加物、化学物質、酸化した油脂などがあげられます。
私たちは、毎日のようにこれらの外部からの刺激にさらされています。
現代の世界に生きる私たちは、あまりにもこれらの要因に取り囲まれているため、これらの外部刺激から逃れるのは非常に難しいです。
そこで、これら活性酸素の発生を防いでくれる抗酸化力をもっている緑茶をぜひ活用しましょう。
深蒸し茶とは?
緑茶の中でも、深蒸し茶は、通常よりも長く蒸すことでビタミン、カルシウムやカテキンなどの成分が高まります。
煎茶は澄んだ山吹色ですが、深蒸し茶は緑色が濃くて濁っており、湯呑に注がれる細かい茶葉も一緒に飲むことができます。
そのため、水には溶けないクロロフィル(腸内環境を改善)、ビタミンE(免疫機能を改善、血行促進)、βカロテン(抗酸化作用)といった有効成分も一緒に摂取することができます。
素敵な朝茶ライフ♪

お茶を飲むまでのひとつひとつの状況を五感で楽しむことで、心が落ち着き、今に集中できます。
- お湯が沸く音
- お茶をそそぐ音
- 湯気
- 緑茶に適したちょうどいい温度
- お茶の香り
- お茶の色
- 渋み
そして、温かいお茶を飲めば心がホッとするだけでなく、胃や腸も温まり体が目覚めます。