疲れていて料理を作る気力がないときや、食欲がない日は、この「味噌汁」と「ごはん」の2品だけでも味噌と野菜の栄養がしっかりとれるので重宝します。
さらに、本書の味噌汁では具がたっぷり入っているので、味噌汁がおかずの代わりとなり、おなかもいっぱいになります。
ポイントは、冷蔵庫に「味噌」と「野菜」があれば、誰でも簡単に、しかも短時間で作れるということです。
作り方はご想像の通りで、
- 具を切る
- 鍋で煮る
- 味噌をとく
だけです。
具はあらかじめ切って冷凍保存しておくことで、忙しい朝などには、まな板と包丁を使うことなく作れてしまいます。
ここで、ワンポイントアドバイスとして、著者は「本物の味噌」を使うことをおすすめしています。
「本物」とは、大豆と塩と麹の原料だけでできた、みそのこと。だしや他の原材料が加わっていない、無添加のみそを選びましょう。
出典:みそ汁はおかずです
これは味噌の原材料名の表示を確認することで判断できます。
出汁も、取ることに億劫さを感じるなら、だしパックでも顆粒だしでも構いません。
大事なことは、気が重くならない作り方をすることです。
料理は、楽に作っていいんです。
本書『みそ汁はおかずです』では、最後のおじやも含めて全部で80種類の味噌汁レシピが写真付きで掲載されているのでパラパラめくっていると、「今度はこれが作りたいな」「これは絶妙な組み合わせでおいしかったな」など眺めるだけでも楽しめます。
そして、出来上がりの写真だけでなく、油揚げの余分な脂を吸い取るときの写真や、さやいんげんの両端をカットするところの写真なども掲載されているので、調理工程もイメージしやすく、大学に進学してこれから自炊を始める料理一年生にもおすすめの本です。
また、いつもの味噌汁で味を変えたいとき、もしくは一杯の味噌汁でも途中で味に変化をつけたいときは、薬味やオイルをアクセントに加えることで食材の味が引き立ち、別の味わいが楽しめます。
辛み、香り、旨味、コクをプラスできる薬味とオイルがそれぞれ本書で紹介されていますのでぜひ参考にしてください。
80種類ものレシピが掲載されているので、思いもよらない組み合わせに驚いたり、想像しただけで美味しいと分かりお腹が鳴るような黄金の組み合わせなど盛りだくさんです。
味噌汁のレパートリーが増えることで、いつもの食卓に変化が起こります。
本書の表紙にもなっている「もやし+豚ひき肉+万能ねぎの味噌汁」のレシピ動画がありました。
料理は、動画で見た方がよりイメージがつきやすく気軽に作ってみようと思えてくるので不思議です。