朝ベッドの中で、“ 目が覚めた ” ことが分かったとき、「今日も 五感が 起動した!」と考えるようにしています。
そうすると、この五感を使って、「今日は何をインプットしていこうかな」とワクワクするからです。
人間の「五感が起動する」とは、パソコンで言うところの「電源のスイッチを入れる」ようなもの。
パソコンでは、キーボードを打ち込んで情報をインプットするように、人間では、五感から情報をインプットします。
体は、外の世界の情報をインプットしていく「媒体」です。
五感というセンサーを使って、見たり、聞いたり、嗅いだり、味わったり、触ったりすることで、外の世界を認識していくことができます。
ですので、『朝目覚める』ということは、意識がはっきりすると同時に、五感の「スイッチ」が入って、情報の「インプットを開始した」ということ。
逆に、『夜眠る』ということは、意識が遠のいて、五感の機能を休めるので、眠っている間は「外の情報」をインプットできません。
ちなみに、眠る前に思うのは、「今日という一日を、満足できたかな?」です。
なぜなら、人生は、今日という「一日」の連続を、すべて足し合わせたものだからです。
「今日」を満足できなかったら、その「一日」が連なって できあがる「人生」も満足できないことになります。
夜眠る前は、今日あった楽しいことを思い出しながら、「今日という丸一日」を使ってインプットしてきた「楽しい記憶の整理」をします。
話を戻すと、朝目覚めた瞬間に思うのは、「五感が発動した!」ということと、「今日は、どんな楽しいことがインプットできるだろう?」です。
なぜそう思えるのかというと、インプットするものは、「自分で選んでいける」からです。
インプットするものを「自分で決める」ことができるのです。
私は、一日を「楽しみのインプット」からスタートできるように、朝のルーティンを決めています。
「楽しい気分」を感じるために、「五感」に意識を向けるようにしています。
私の毎朝のルーティンは、まずカーテンと窓を開けて、ひんやりした空気を肌で感じることから始まります。
窓から差し込む太陽の光を浴びて、「光」もしっかりと感じていきます。
「クララとお日さま」という本を読んだからなのか、お日さまの光を見ていると、ほんとうにお日さまが栄養を降り注いでいるかのように思えてきたのです。
感謝のお祈りをしたら、一杯の白湯を飲んで、コーヒーを淹れる音だけが響く静寂な時間を耳で感じます。
そして、部屋に広がるコーヒーの香ばしい匂いを嗅ぎながら、お気に入りの絵を見ながら、クラシック音楽を聴きながら、“ 今日のコーヒー ” を味わいます。
今日のコーヒーは、今日しか味わえません。
すべてが、今日だけの時間であり、今日だけしかインプットできない貴重な瞬間。
東の窓から差し込む朝の太陽の光によって、まるで喜びを浴びているような感覚になる心地よさも、「今日の分」は今日しか感じられないし、レースカーテンに映る美しい光模様も、その瞬間だけ。
季節や時間帯によって、光るオレンジ色のときもあれば、パールホワイトのように真っ白な光のときもあったり、光模様の長さも、明るさの強さも、刻々と変化していきます。
「今この瞬間の楽しみ」は、今この瞬間だけ。
「今日の楽しみ」は、今日だけのものです。
この時間だけは、日中のストレスや日々の雑多なあれこれは、いったん忘れるようにします。
そのための贅沢な時間です。
今日も、喜びの感覚を味わえることに感謝して、眠る前に「今日」を満足できるように、日々を大切にしていきたいと感じています。