「納豆は体にいい」と、それまで何度も聞かされてきました。
だけど、どうしても好きになれませんでした。
どんなに、納豆味噌汁にしたり、納豆チャーハンにしたり、納豆オムレツにしてみても、やっぱり苦手。
何回挑戦しても、美味しいと感じることができませんでした。
そんな私が、これは美味しいと感じた納豆の食べ方がありました。
人それぞれ苦手な部分は違うと思いますが、私が苦手な部分は、ネバネバや匂いではなく、納豆のムニムニした「食感」だったのです。
そこで、醤油で漬けたきゅうりと納豆を一緒に食べてみました。
まず、パックから納豆をおわんに移します。
納豆はよく混ぜることで、グルタミン酸の旨みが増して美味しいと言われているので、何も加えない状態でしっかり練り混ぜます。
ある程度混ぜた後に、納豆を箸で持ち上げると、ネバネバの糸に絡まった納豆がゆっくりと下へ落ちていくと同時に、空気を含ませることができます。
時折、このように持ち上げて、空気を含ませながら混ぜ続けると、100回ほどで細かい泡のような糸を織りなして、かたく練りにくくなっていきます。
そして、薄い琥珀色の絹糸にまとわれたような状態の納豆を、糸のベールで包むようにつかみ、きゅうりの漬物と一緒に食べてみました。
すると、あの納豆のムニムニした食感が、きゅうりの漬物のポリポリした食感にかき消されて、なんと初めておいしく感じたのです。
しかも、醤油のほどよい塩味と、ネバネバの旨味で、苦手だった納豆がやみつきになりました。
不思議なことに、朝食のメニューに取り入れて、毎日食べていると、ムニムニした食感にも慣れていき、きゅうりがなくても美味しく感じられるようになったのです。
今では、塩だけ振って食べる納豆が大好きです。※添付のタレは使っていません。
大豆本来の旨味を味わえるからです。
味付けは、シンプルなほど素材の味を楽しめます。
特に、「塩」は生命の源でもあります。
そして、ただ塩辛くするだけの精製塩ではなく、ミネラルを豊富に含む良質な自然塩を使うことで、塩を振りかけるだけで何でもおいしく感じられます。
いつも使っている塩は、こちらの源気商会さんの「ヒマラヤ岩塩 クリスタルソルト」です。
ヒマラヤ岩塩は、素材本来の味を引き出してくれるので、納豆そのもののおいしさをしっかり味わえます。
もちろん、玄米に振りかけて食べるときにも大活躍しています。
この塩と黒ゴマで、玄米を味わうのが毎日の楽しみです。
サラダは、この塩とオリーブオイル。
豆腐は、この塩のみ。
この塩自体にも、貝類のような旨味が含まれているそうで、この塩を使うようになってから、なぜか食材そのものの美味しさの感動が味わえるのです。
一度これを使い始めてからは、もう他の塩には戻れなくなりました。