ページを開くたびに、ワクワクしっぱなしです。
自分だったら何の花を植えるだろう?
クラブアップルの花が咲き誇るとこんなに美しい光景になるんだ!
木々で庭を囲むとしたら、何の木にしようかな?
など次々とイメージが膨らんでいきます。
花や木、鳥、動物たちへのターシャさんの愛情がこの本には溢れており、眺めているだけで心が癒されます。
また、重さが約4kgのナタで薪を割ったり、てんびん棒で水を運んだりと力仕事をこなしつつ、庭だけでなく家の中も花いっぱいで、カヌーに乗って池のスイレンを見に行ったり、庭で採れる果物やベリーでパイを焼いたり、デイジーが一面に咲き広がる野原で花を摘んだり、ときにはターシャさんの行く先に子ヤギがついてきたりと、おとぎ話の世界で生活しているような日々の様子にうっとりします。
この本を眺めていると、いつか私も芝生を敷き詰めた広い庭を造りたいという願望がわいてきます。
梅の季節も、桜の季節も、新緑の季節も、紅葉の季節も一年中楽しめる四季折々の木や花を植えていって、小鳥や蝶がたまらずにやってくるような素敵な庭をつい思い浮かべてしまいます。
お天気のいい日には、小鳥のさえずりや虫の音のBGMの中で、裸足で芝生の上を歩いて散歩をしたり、ベンチに腰掛けて花々の中でランチをとったりしながら、季節とともに移りゆく庭を楽しみたいです。
そして、庭を囲む木々たちの葉っぱがサワサワと擦れ合う音は、神社の境内にいるような研ぎ澄まされた感覚にもしてくれると思います。
私は、90歳になった今も、バラの専門家になりたいと思っています。専門家になりたい、なりたい、と夢を追い続けるのが楽しいの。
出典:ターシャの庭
ターシャさんのこの言葉を目にしてから、私も90歳を超えたときに日々の楽しみを絶やすことなく将来の夢を語っている人でありたいと願うようになり、そんな遠い未来の想像に胸を弾ませながら今を過ごしています。