『足るを知る者は富む』と言われているとおり、『幸せ』とは何かを手に入れることではありません。
日々を豊かな気持ちで過ごすには、“ ある ” に目を向けて、それを最高な状態にしていくことです。
その感動をしっかり味わうことで、幸せを感じやすい体質になっていきます。
さらに、そこから知恵や工夫が生まれ、新しい発見の喜びにつながります。
また、心が 少し疲れたときには、ちょっと解釈を変えるだけで、気持ちは楽になります。
目の前の 物理的な出来事は 同じでも、どう解釈するかによって、自分の見ている世界はいかようにも変わります。
現実の状況が 苦しいと思う時ほど、それを「どう解釈するか」という能力が 試されています。
「人生」という「先生」は、無言で 教訓を語りかけているのです。
「解釈をするためのヒント」は、偉大な先人たちが指し示してくれています。
先人たちの思考や生き方は、「本」にぎっしりと詰まっており、私たちに 想像力と新しい視点を 与えてくれるので、目の前の出来事を 解釈するときの 大きなヒントとなります。
本は、人類の叡智の結晶です。
私たちに、ゆっくりした 極上の時間も、もたらしてくれます。
同じ本であっても、何歳の時に読むのかによって 得るものは変わってきます。
初めて触れた考え方や概念は、漠然としていて 自分にとって価値があると感じられなかったかもしれません。
得たい情報が明確になった今の時点で、同じ考え方や概念に触れてみると、その情報の価値が自分にとって高まっていることがあります。
それは、年を積むごとに新しい観点が自分に備わり、その観点で解釈することができるようになるからです。
たとえ、そこに同じ情報があったとしても、得るタイミングによって見えるものが違ってくるのです。
この人生という「航海」は、自分が今まで見たもの、聞いたもの、読んだもの、考えたもの、感じたものが記憶となって積み重なり「旅」が続いていきます。
つまり、取り入れる情報によって 舵を切られるので、私たちの人生に大きな影響を与えます。
きっと、心の琴線にふれた言葉を 何度も繰り返し使っているはずです。
それは、私たちの中で「信念」となり、無意識に頭の中に浮かんでくるようになります。
良い言葉を たくさん取り入れていると、私たちを 望む方向へ導いてくれます。
ですので、何を見るか、何を聞くか、何を読むか、何を考えるか、何を感じるかが運命のカギを握っています。
自分が取り入れたいと思う考え方を 読んで、聞いて、何度も使って、自分に言い聞かせていくことで、自分の血肉となって信念が書き換わります。
そして、まるで初めからそうであったかのような「自分の感覚」になっていきます。
ふとした瞬間に、ある点と点がつながって「そういうことか!」と、閃く感覚も味わえます。
人生にとってのすてきなエッセンスは、いつも私たちのすぐそばにあって、見つけてくれるのを待っています。
望む未来はすでに準備されていて、私たちが受け取るのを待ってくれているのです。
すでにそこに “ ある ” ということを、見つけて受け取っていく、もしくは、自分で決めるという能力を行使して、継続という並外れたパワーを使うことで受け取ることができるものもあります。
幸せの基本は、自己コントロール感です。
「しなきゃ」で生きるよりも、「したい」で生きる。
「他人の人生」を生きるのではなく、「自分の人生」を生きる。
自分がコントロールできることで「今日」がしあわせであれば、「明日」もきっとしあわせです。